店屋物を頼めば、住所も暮らしぶりも分かりますからね
どこかでそういうものが漏れていると思います
(何か腑に落ちないという顔で、天丼をテーブルの上に並べる)
(何かあるはず、なんだけどな、それが何か…)
さ、準備が出来ました…
どうぞ、理紗さま…冷めないうちに、せっかくの美味しい天丼、召し上がってください
(コップを置き、冷蔵庫からペットボトルを出して注ぐ)
(コップに口を付けたら、後で舐めようかな、なんて考えながら)
(とりあえず難しい思惑顔で、理紗に悟られないようにする)
いや、良い食べっぷりですね…!
いや、何も文句はありません、理紗さま
(パクパクと天丼を食べる理紗を見て、思わず声を上げる)
(慌ててその場を取り繕う)
【続きます】