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【1:65】

【リレー歓迎】ドタバタ触手大学

1 名前:名無しさん@ピンキー 2025/11/15(土) 10:23:22.89 ID:iil1wVoI
【道を間違えて続きを書きたくなった方は300字以上でお願いします「だから、絶対に行くなって言ったんだよ!」
「うるさいわね! 美少女(※自称)のピンチよりスクープが大事なのがジャーナリズム精神よ!」
「君はただの大学新聞部員だろ!」
俺、伊達国男は、目の前でプンスカ怒っている幼馴染の 高木ハルカに向かって叫んだ。
ここは、俺たちが通う私立大学の、旧図書館棟。そして、俺たちが今いるのは、三十年間開かれたことがないという「開かずの間」……いわくつきの資料室だ。
ハルカが「キャンパス七不思議の真相を暴く!」とか言って、管理室からこっそり鍵を盗み出してきたのが全ての始まりだった。
「だいたい、何よこの部屋! カビ臭いだけじゃない!」
懐中電灯の光が、ホコリだらけの書架を照らす。古い本や資料が山積みになっているが、特に変わったものはない。
「ほら見ろ。何も無いだろ。幽霊も呪いも……」
言いかけた俺の足が、何かに躓いた。
「うわっ!?」
派手に転ぶ俺。懐中電灯が手から滑り落ち、コロコロと床を転がっていく。
「ちょっと、しっかりしてよ国男!」
ハルカが文句を言いながら拾おうとした、その時だった。
ニョルリ。
床のシミだと思っていた黒い何かが、動いた。それは、懐中電灯の光を避けるように蠢くと、次の瞬間、まるでタールが意志を持ったかのように、ハルカの足首に巻き付いた。
「へ?」
「きゃあああああああああ!?」
ハルカの絶叫が、ホコリっぽい空気を切り裂いた。
「は、ハルカ!?」
「な、なにこれ!? 離して! 冷たい! ヌルヌルする!」
バッと自分のスマホのライトを点ける。照らし出された光景に、俺は息を呑んだ。
床のそこかしこから、黒く濡れた触手が無数に生えていた。それはまるで、床から生えた昆布の森のようだった。そしてその触手が、既にハルカの身体中に絡みついていた。
「ちょ、国男! 助け……ひゃあっ!?」
触手は、獲物を拘束するというより、まるで品定めでもするかのように、ハルカの身体のラインをなぞり始めた。
数本が制服のブラウスの隙間から滑り込み、数本がスカートの裾を押し上げて、その内側へと侵入しようとしている。
「や、やめ……! コラ! だ、ダメ、そこは……っ! んん……!」
触手は彼女を締め上げるわけでもなく、ただただ執拗に、全身の敏感な部分を探り、撫で回している。
恐怖と羞恥で涙目になりながら、ハルカは妙に艶めかしい声で喘いでいる。
まずい。これは、かなりまずい状況だ。
「……どうすんだよ、これ!?」
俺は、なぜか部屋の隅に立てかけてあったデッキブラシを握りしめた。


56 名前:名無しさん@ピンキー 2025/12/17(水) 14:58:16.35 ID:1bdk9mgd
「テーマは『原始への回帰とリビドー』。さあ、出演者に盛大な拍手を!」
「え? 芸術?」「なんだ、アートか……」
先輩のハッタリで、機動隊が一瞬ひるむ。
「今ですわ伊達くん! そのまま夕日に向かってダッシュ!」
「先輩、あんただけ服着てズルいぞ!」
「演出家は裏方ですから。さあ、青春の彼方へ!」
「ちくしょぉぉぉ! 覚えてろぉぉぉ!」
俺は涙目になりながら、背中のハルカ(全裸)の肉感と重みを感じつつ、包囲網の隙間を突破した。
「待てぇぇぇ!」
パトカーのサイレンが鳴り響く中、俺たちは夕焼けに染まる街へと走り出した。
全裸で。勃起したまま。
俺たちの大学生活は終わったかもしれない。
だが、この『ドタバタ触手大学』の伝説は、永遠に語り継がれることだろう──。
【完】


57 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/04(水) 09:15:15.19 ID:WV8D1MAs
新連載(リレー小説)


58 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/04(水) 09:17:55.35 ID:WV8D1MAs
触手が絡んで逃げられない!
🔯深淵からの指先
深夜二時。絶海の孤島に建つ超高級リゾート施設「アイランド・エデン」は、死を孕んだ静寂に包まれていた。最上階のロイヤルスイート、数千万円の価値があるシルクのシーツの上で、九条美紀は異様な寝苦しさに目を覚ました。
部屋を支配する高価なアロマの香りに、場違いな潮の匂いが混じっている。
「……剛田? 返事をしなさい」美紀が暗闇に向かって声をかけるが、返事はない。ただ、どこかでヌチャッ、という濡れた肉が擦れ合う、生理的な嫌悪感を誘う音だけが響いた。
次の瞬間、彼女の細い足首に、ひんやりとした、それでいて吸い付くような感触が走った。
「ひっ……!」
悲鳴を上げようとした口元を、粘液を纏った漆黒の帯が瞬時に塞ぐ。それは指ではなく、節のない、脈打つ生き物だった。吸盤が頬に吸い付き、口腔内に生臭い体液が無理やり流し込まれる。
「んぐっ、んんぅ……!」
美紀が必死に身をよじるたび、漆黒の蔦は数を増し、彼女の自由を奪っていく。最高級のネグリジェの薄い生地が、強靭な力で左右に引き絞られ、無惨な音を立てて裂けた。
露わになった白い肌に、ぬらりと光る触手が這い回る。それは単なる捕食ではない。彼女の最も敏感な部分を執拗に、そして正確に愛撫し、陵辱するための動きだった。
一方、管理区域のモニター室。警備主任の伊達遼は、ノイズで埋め尽くされた画面を冷めた目で見つめていた。
「……始まったか」彼は右腕の医療用スリーブを締め直し、コンバットナイフを引き抜いた。傭兵時代に何度も嗅いだ、濃厚な死の臭い。だが、今のこの島に漂っているのは、それよりもずっと卑猥で、暴力的な生命の胎動だ。
「剛田、聞こえるか。美紀様の部屋へ急行しろ。……おい、返事をしろ!」
無線機からは、剛田の荒い息遣いと、何かが咀嚼される不気味な音だけが返ってくる。伊達はチッと舌打ちし、重い足取りで廊下へ出た。
その途上、伊達の前に一人の男が転がり込んできた。施設の専属医師、誠司だ。
「助けっ……伊達! 助けてくれ! 中に、体の中に何か入って……!」
エリート然とした白衣は乱れ、誠司の顔面は快楽と恐怖が混ざり合い、異常なほどに紅潮している。
彼のズボンの裾からは、無数の細い触手が血管のように入り込み、皮膚の下を這うのが見て取れた。
「……悪いな先生。俺は医者じゃない。切断しかできんぞ」
伊達は冷ややかに言い捨てると、誠司の足首に絡みつく触手を一閃した。紫色の火花と腐食液が飛び散り、断面から溢れ出た粘液が床を焼く。切断された触手は、まるで意思を持っているかのように、より太い個体へと融合し、壁の隙間へと消えていった。
「あ、ぁあ……行かないでくれ……!」
床に伏した誠司を見捨て、伊達は最上階へと急ぐ。施設全体が、巨大な心臓の鼓動のように脈打ち始めている。
最上階では、美紀が極限の羞恥に晒されていた。四肢を大の字に広げられ、天井から吊り下げられた彼女の瞳には、絶望の色が濃い。
「……あ、んっ……やめて……」
震える声とは裏腹に、彼女の身体は、未知の生物が注ぎ込む毒素によって抗いがたい熱を帯びていく。
その様子を、最深部の司令室でモニター越しに見つめる男がいた。佐伯博士だ。
「素晴らしい。九条の娘の絶望値が、触手の成長を加速させている」
博士の傍らでは、感情を失った少女ツバキが、無機質にナイフを研いでいた。
「博士、次の獲物は? 私は、あの傭兵を斬りたい」
「焦るな、ツバキ。まずはこの島を、彼らの欲望と悲鳴で満たすのだ」
暗闇に包まれたアイランド・エデン。救助の来ない絶海の孤島で、本当の地獄が幕を開けた。


59 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/04(水) 09:20:06.44 ID:WV8D1MAs
🙀獣の咆哮と密やかな誘惑
エレベーターは既に沈黙していた。電源系統が触手の侵食によってショートしたのだろう。伊達は非常階段を駆け上がりながら、無線機のチャンネルを切り替えた。
「エナ、聞こえるか。システムを掌握しろ。何が起きている」
ノイズの向こうから、震える少女の声が返ってきた。
「だ、伊達さん……!? よかった、無事だったんですね。施設の中枢が……得体の知れない生体組織に書き換えられています。監視カメラの映像も、半分以上が真っ赤な肉の壁で埋まっていて……」
エナの報告は絶望的だった。この島全体が、一つの巨大な胃袋か生殖器に変貌しようとしている。伊達は右腕の痛みを堪えた。スリーブの下で、以前負った古傷が疼いている。
「エナ、お前は動くな。制御室の隔壁を閉鎖してそこにいろ。美紀様を回収して必ず行く」
「はい……待ってます。絶対、助けに来てくださいね」
通信を切った瞬間、ラウンジの方角から激しい衝突音が響いた。
伊達が現場に踏み込むと、そこにはドレスを裂き、呼吸を乱した女が立っていた。ジュリアだ。彼女は倒れた真鍮のテーブルを盾にし、床から伸びる無数の細い触手へ向けて小口径の拳銃を連射していた。
「……無駄だ。そんな玩具じゃ、そいつらの再生速度には追いつかん」
伊達の声に、ジュリアは鋭い視線を向けた。恐怖に怯えながらも、その瞳には獲物を品定めするような狡猾な光が残っている。
「あら、頼もしい騎士様の登場ね。伊達主任、助けてくれたら何でもしてあげるわよ。私の秘密も、この体も、好きにしていいわ」
「お前の秘密には興味がない。だが、死体と交渉する趣味もない。後ろに下がっていろ」
伊達は腰のポーチから特殊な焼夷手榴弾を取り出し、触手の群れに投げつけた。凄まじい熱量と共に、粘液の焼ける悪臭が立ち込める。ジュリアは咳き込みながら伊達の背中にしがみついた。
「さすがね。でも、上へ行くなら覚悟した方がいいわよ。あのお嬢様の番犬、剛田だっけ? 彼、もう人間じゃないわ」
ジュリアの言葉を裏付けるように、上層階から獣のような咆哮が轟いた。それは人間の声帯から発せられる音ではなかった。伊達は表情を変えず、階段を一段飛ばしに登り始めた。
その頃、最上階のロイヤルスイート。九条美紀の精神は、限界を迎えようとしていた。天井から吊るされた彼女の四肢は、絡みつく触手の刺激によって絶え間なく震えている。
触手は彼女の肌を愛撫するだけでなく、皮膚の毛穴一つ一つに、微細な繊毛を潜り込ませていた。
「……あ、いや……熱い……何かが、入って……!」
美紀の脳内に、自分のものではない記憶と快楽が直接流し込まれる。それは触手がこれまで捕らえてきた生物たちの絶望の記録だった。
傲慢だった彼女の自尊心は、剥き出しの生理的快感によって蹂躙されていく。触手の先端が、彼女の秘所を深く、執拗に突き上げた。
「んぐっ、あぁぁぁ……!」
声にならない絶叫。その時、スイートの重厚なドアが外側から猛烈な力で叩き壊された。現れたのは伊達ではない。かつて美紀の忠実な盾であった剛田だった。
しかし、彼の肉体は異様に膨張し、皮膚の下では無数の触手が脈打っている。その瞳からは理性が消え失せ、代わりに濁った欲望だけが爛々と輝いていた。
「お……じょ、う……さま……」
壊れた機械のような声。剛田は変わり果てた主人の姿を見て、股間を異様に膨らませ、よだれを垂らしながら一歩を踏み出した。
変貌した剛田の剛腕が、全裸で吊るされた美紀の腰を掴んだ。


60 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/04(水) 09:28:37.66 ID:WV8D1MAs
🥩裏切りの肉塊
ロイヤルスイートの分厚い扉は、内側から引きちぎられたように歪んでいた。伊達はコンバットナイフを逆手に握り直し、背後に潜むジュリアに目配せを送る。部屋の中に漂うのは、むせ返るような潮の匂いと、獣じみた体臭が混ざり合った腐臭だ。
「……ひどい有様ね」
ジュリアが眉をひそめて呟く。豪華なリビングを抜けた寝室の光景は、地獄そのものだった。
天井から吊るされた九条美紀は、もはや令嬢の面影を失いつつあった。全身を漆黒の触手に絡め取られ、白い肢体は充血して赤らんでいる。彼女の身体を弄ぶ触手は、まるで神経系を直接刺激するように脈打ち、彼女の意識を快楽の底へと沈めていた。
その彼女の足元に、巨大な影がうずくまっている。
「剛田、そこまでだ」
伊達の声に、影がゆっくりと立ち上がった。
かつての剛田を知る者が見れば、その変貌に息を呑んだだろう。仕立ての良いスーツは弾け飛び、膨張した筋肉の間からは、無数の触手が血管のように這い出している。その顔面は半分が腫れ上がり、濁った瞳は獣のそれへと退行していた。
「お……じょ、う……さま……俺の……もの……だ……」
剛田の口から溢れるのは、執着と欲望が凝り固まった濁音だ。彼は全裸で吊るされた美紀の腰を、岩のような剛腕で掴み直した。その指先からも細い触手が伸び、彼女の肌を侵食していく。
「剛田! 正気に戻りなさい!」
ジュリアが叫び、小口径の銃弾を剛田の背中に撃ち込んだ。だが、肉厚の身体に飲み込まれた弾丸は、致命傷には至らない。剛田は苛立ったように吠え、床から生えた巨大な触手を鞭のように振り回した。
「下がってろ!」
伊達がジュリアを突き飛ばし、床を転がって触手の連撃をかわす。彼は右腕のスリーブを噛み締め、固定具を外した。
剥き出しになった伊達の右腕は、奇妙に白濁し、不自然なほどに筋肉が隆起している。以前、戦場での生体兵器実験に巻き込まれた際に刻まれた呪いだ。
伊達は一気に踏み込み、剛田の懐へ飛び込んだ。剛田の腕から伸びる触手が伊達の肩に食らいつくが、彼は構わずナイフを剛田の喉元へと突き立てる。
「グ、アァッ……!」
剛田が苦悶の声を上げる。だが、彼の傷口からは血ではなく、ドロリとした粘液が溢れ出し、瞬時に組織を再生させていく。
「無駄だ伊達! 奴の生命維持は、この部屋の壁一面に根を張った触手とリンクしている!」
ジュリアの声通り、部屋の壁は生き物のように波打ち、剛田にエネルギーを供給し続けていた。
「なら、根こそぎ焼くしかねえか」
伊達は剛田の反撃を紙一重でかわしながら、美紀を見上げた。彼女の意識は混濁し、自分を助けに来た男の姿すら認識できていない。ただ、触手の刺激に翻弄され、熱い吐息を漏らすばかりだ。
その時、剛田の背中から四本の巨大な触手が翼のように展開した。先端には鋭い爪が備わっており、それは獲物を捕らえるためのものではなく、引き裂き、蹂躙するための器官だった。
剛田は咆哮し、美紀を吊るしている触手ごと彼女を抱き寄せた。
「俺と……ひとつに……なれ……!」
化け物と化した部下の欲望が、無防備な主人の身へと牙を剥く。


61 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/04(水) 23:59:29.33 ID:8w8uuPZ0
剛田の咆哮は、もはや人の喉から発せられる音ではなかった。肥大化した肉塊の隙間から覗く無数の吸盤が、不快な吸着音を立てて空気を震わせる。
「お嬢様……俺の一部に……」
濁った粘液を滴らせ、剛田の腕が美紀の細い腰を粉砕せんばかりの力で引き寄せた。全裸で吊るされた美紀は、恐怖と快楽の毒素に脳を焼かれ、ただ力なく首を振ることしかできない。彼女の白い肌には、既に触手の侵食による赤黒い紋様が血管のように浮き出ていた。
伊達は右腕の固定具を完全にパージした。剥き出しになったその腕は、肩口から指先までが鈍色に光る生体金属のような質感に変貌している。かつての実験で植え付けられた、触手の天敵たる試作型熱線放射組織だ。
「おい、スパイ女。死にたくなきゃ俺の背中から離れるな」
伊達が低く命じると、ジュリアは言葉を返さず、彼の背中にぴったりと寄り添った。彼女の計算高い脳は、今の状況で生き残る唯一の手段がこの無愛想な男の影に隠れることだと瞬時に判断していた。
剛田が背中の触手翼を大きく広げ、弾丸のような速度で突進してきた。肉の塊とは思えぬ機敏さだ。伊達は正面からそれを迎え撃たず、右腕を床に叩きつけた。
「……焼却しろ」伊達の右腕から、肉を焼く凄まじい熱波が放射された。床に根を張っていた触手の絨毯が一瞬で炭化し、部屋全体に硫黄のような悪臭が立ち込める。支えを失った剛田の巨体が前のめりに崩れ、その隙を突いて伊達がナイフを振り下ろした。
しかし、剛田の再生能力は伊達の予測を超えていた。切断された箇所から新たな触手が瞬時に芽吹き、伊達の首筋を狙って鎌のようにしなる。
「がっ……!」伊達は間一髪で首を反らしたが、左頬を鋭い棘が切り裂いた。鮮血が舞い、床に落ちる前に触手の吸盤がそれを奪い合うように飲み込んでいく。
「伊達、あれを見て!」
ジュリアの叫びに伊達が視線を上げると、剛田の胸元が大きく裂け、その中から脈打つ巨大な核のようなものが露出していた。それは美紀を吊るしている天井の巨大な触手群と、細い肉の糸で繋がっている。
「あれが本体とリンクしている供給源か……」
「そうよ! 剛田はただの端末に過ぎない。あのお嬢様を苗床にして、島全体を支配する脳を作ろうとしているのよ!」
ジュリアの指摘に呼応するように、天井の触手が美紀をさらに高く引き上げた。美紀の口腔内を蹂躙していた触手がさらに奥深くへと侵入し、彼女の腹部が不自然に膨らみ始める。
「んぐ……あ……あぁ……!」美紀の瞳から涙が溢れ、白目を剥いて痙攣する。彼女はもはや人間としての尊厳を奪われ、化け物を産み落とすための生きた容器へと作り替えられようとしていた。
剛田が再び咆哮し、今度は四肢を触手の鞭へと変えて全方位から襲いかかる。
「邪魔だぁぁぁ! 伊達ぇぇ!」
「黙れ、肉塊が」
伊達は右腕の熱量を最大に引き上げた。皮膚が裂け、そこから黄金色の高圧蒸気が噴き出す。自らの肉体を焼き切るほどの負荷をかけ、彼は剛田の懐へと潜り込んだ。
熱を帯びたナイフが剛田の核を貫く。
「グアァァァァッ!!」
剛田の巨体が内側から燃え上がるように発火した。熱線はリンクを伝わり、天井の巨大触手群をも焼き焦がしていく。拘束を解かれた美紀が、重力に従って床へと落下した。
「ハル……じゃねえ、美紀様!」
伊達は炎上する剛田を蹴り飛ばし、宙を舞う美紀を抱きとめた。彼女の肌は熱く、触手が這い回った痕跡が爛れたように赤くなっている。
「……だ、て……」
微かに意識を取り戻した美紀が、伊達の胸元に顔を埋めた。だが、その腰に絡みついた一本の太い触手だけは、焼き切られてもなお、彼女の体内へと深く根を伸ばしたままだった。
「脱出するぞ、ジュリア。ここはもう持たん」
部屋の壁が剥がれ落ち、そこから無数の「目」を持った触手がこちらを睨みつけていた。
佐伯博士の笑い声が、スピーカーからではなく、部屋の肉の壁そのものから響き渡る。
「素晴らしいデータだ、伊達遼。だが、その娘は既に私の子供を宿している。どこまで逃げられるかな?」
伊達は美紀を背負い、出口へと走り出した。背後では、崩れ落ちた剛田の残骸が、新たな、より巨大な捕食者へと再構成され始めていた。


62 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/05(木) 10:15:36.75 ID:Q1TI7Bfv
『悦楽の実験室』
地下二階、高度医療研究フロア。自動ドアの残骸を潜り抜けた瞬間に漂ってきたのは、消毒液の刺激臭を塗り潰すような、腐った果実と雌の獣が混ざり合った濃密な芳香だった。
「……気持ち悪い匂い。香水のつもりかしら」
ジュリアが鼻を抑え、警戒を強める。伊達は背負った美紀の体温が、異常なほど上昇しているのを感じていた。彼女の肌は火照り、背中に当たる吐息は熱く、湿り気を帯びている。
「伊達、さん……あ、つい……。お腹の、中が……暴れて……」
美紀の声はもはや朦朧としていた。彼女の下腹部は微かに脈打ち、衣服の上からでも何かが蠢いているのが分かる。伊達は奥の処置室を目指すが、そこには予想だにしない地獄が広がっていた。
広々とした円形ホールの中央、巨大な培養槽を核として、無数の紅い触手が壁や天井を覆い尽くしている。その触手の密林に抱かれるようにして、一人の女が宙に浮いていた。
マダム・ローザ。推定年齢七十を超えているはずの彼女の肌は、今や二十代の娘のように瑞々しく、全裸の肢体は艶かしい光沢を放っている。
「あら……。不作法なお客さんね。私の若返りの儀式を邪魔するなんて」
ローザがゆっくりと目を開ける。彼女の全身の孔という孔には、細い触手が神経のように入り込み、快楽の電流を注ぎ込み続けていた。
「だめよ、お嬢さん。その子はまだ、私のもの。あなたには渡さない」
ローザが嫉妬に狂ったような形相で腕を振るう。彼女の意思に呼応し、伊達たちを囲むように太い触手の壁がせり上がった。
ホールの隅では、記者の慎二がうずくまっていた。
「写しちゃった……。あの触手の先が、どうやって彼女を……。あんなの、記事にできるわけない……!」
彼の精神は、目の前で繰り広げられる常軌を逸した性宴によって、完全に崩壊していた。
その時、美紀の身体が激しく弓なりに反った。
「あ、が……あぁぁぁ……っ!」
彼女の絶叫と共に、ホールの触手が一斉に波打つ。ローザの背後にある親株が、美紀の体内の種子と共鳴を始めたのだ。
美紀の唇から複数の声が重なったような異質な音が漏れ出す。
「……繋がった……。みんな、視える。伊達、さんの……右腕の、痛みも。ジュリアの……汚い、計算も」
それは美紀自身の言葉ではなく、触手のネットワークが彼女の脳を利用し、発している言葉だった。
伊達は右腕の出力を上げようとするが、過負荷による激痛で膝をつく。
「くそっ……! 供給源を叩くのが先か」
「無駄よ伊達。あのお嬢様の意識は、もう親株の海に溶け出しているわ」
ジュリアが絶望的に告げる。モニターには、美紀の脳波が異常な快楽物質の分泌によって、真っ赤に塗り潰されていくグラフが映し出されていた。
美紀の体内で蠢く種子が、彼女の脊髄を伝って脳幹へと侵食を開始する。彼女の肢体は触手によって空中に引き上げられ、ローザと対面するように固定された。
「ん、あぁ……。気持ち、いい……。伊達、さん。私を……壊して……。そうしないと、私……これ以上、幸せに、なっちゃう……!」
美紀の意識が、羞恥と快楽の狭間で霧散していく。伊達は選択を迫られていた。美紀の命を奪ってでも種子の覚醒を止めるか、それともローザを、そしてこの狂った実験室そのものを焼き尽くす賭けに出るか。
背後からは、剛田の残骸を吸収して巨大化した新たな影が、ゆっくりと廊下を塞ぎ始めていた。


63 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/07(土) 23:10:31.73 ID:w9QaJcec
伊達は右腕の皮膚を突き破るような激痛を無視し、心臓の鼓動を拳へと集中させた。生体金属が赤熱しスリーブの残骸が蒸発していく。
「どけ。その女はお前の玩具じゃねえ」
彼が解き放ったのは、自らの命を燃料に変える禁忌の熱線だった。
「やめなさい! 私の美を不浄な火で汚さないで!」
ローザが金切り声を上げ、太い触手を槍のように突き出す。伊達は避けない。熱線を纏った右腕でそれを掴み、一気に焼き切った。
「ぎゃあああっ!」
触手と神経を共有するローザが、自らの身を焼かれるような絶叫を上げる。
火線は瞬時に実験室を埋め尽くした。壁の肉片が炭化し、むせ返るような死臭が立ち込める。天井から吊るされていた美紀の拘束が熱によって弾け飛んだ。
「美紀様!」
伊達は床を蹴り、落下する彼女の柔肌を、熱を抑えた左腕で抱きとめた。
美紀の肌は、触手の吸盤が残した紅い斑点で覆われていた。彼女の身体はなおも熱く、体内の種子が死の間際の抵抗として、彼女の脊髄を激しく打っていた。
「あ……あつ、い……だて、さん……」
虚ろな瞳が伊達を捉える。彼女の腹部には、皮膚の下で蠢く異物の影が透けていた。
「伊達、早くここを出るわよ! 施設が自爆シーケンスに入ったわ!」
ジュリアが爆風に耐えながら叫ぶ。ローザは炎に巻かれ、若返った皮膚が剥がれ落ちる中で、親株の残骸にしがみついていた。
「……私の永遠が……!」
狂った老女の叫びは、爆炎の轟音にかき消されていく。
伊達は美紀を背負い、黒煙が渦巻く廊下へと飛び出した。熱線の代償として、彼の右腕の感覚は完全に消失し、ひび割れた先からは鈍色の液体が滴っている。
「エナ、聞こえるか。上層へのルートを確保しろ。それから誠司を……あの医者を探せ」
背負われた美紀は、伊達の背中に顔を押し当てていた。彼女の項には、焼き切られた触手の根元が、紋章のような刺青となって深く刻まれている。
それは、彼女が一生消えない触手の苗床としての烙印を押されたことを意味していた。
伊達の右腕も、限界を越えて不気味に脈動していた。
実験室は轟音と共に崩落し、地下の闇へと消えた。だが、美紀の体内で蠢く種子の拍動は、伊達の背中を通して、確実に彼の心臓へと共振していた。
「……逃がさない。どこへ、行っても」
美紀の唇から、彼女自身のものとは思えない妖艶な囁きが漏れた。
それは島そのものが発した呪いのようだった。


64 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/07(土) 23:15:08.17 ID:w9QaJcec
崩落の轟音を背に、伊達たちは狭い配管ダクトへと逃げ込んだ。非常用ライトの淡い赤光が、壁を這う黒い導管を血管のように浮き彫りにする。背負われた美紀の吐息はさらに熱を帯び、伊達の項に湿った震えを伝えていた。
伊達の右腕からは、制御を失った生体エネルギーが鈍色の霧となって漏れ出している。スリーブの裂け目から覗く肉体は、もはや人間のものではない。その異常な熱量に反応するように、美紀の首筋に刻印された触手の痕が、禍々しく脈打ち始めた。
「だて、さん……。だめ、身体の、中が……欲しがってる」
美紀がうわ言のように呟く。彼女の指先が、伊達の胸元を執拗に探り、熱を帯びた右腕へと吸い寄せられていく。彼女の瞳は薄く開き、その奥には底知れない渇望が渦巻いていた。
「離れろ、美紀様。今の俺の腕に触れれば、あんたまで焼き切れる」
伊達は突き放そうとしたが、左腕の力が入らない。美紀は蛇のように彼にしがみつき、熱線を放つその腕を自身の柔らかな胸元へと抱き寄せた。
「いいの……。熱いのが、いい……。もっと、私の中に、流して」
美紀の背中から、細く鋭い複数の触手が生え出した。それは彼女の意志とは無関係に、伊達の右腕の傷口へと牙を剥くように飛びかかる。漆黒の蔦が、伊達の剥き出しの神経に直接絡みついた。


65 名前:名無しさん@ピンキー 2026/02/07(土) 23:15:25.74 ID:w9QaJcec
「ぐっ……ああぁっ!」
伊達の口から絶叫が漏れる。だが、それは純粋な苦痛だけではなかった。触手を介して、美紀の体内に蓄積された濃密な快楽の毒素が、彼の血管へと逆流してくる。二人の肉体は、触手のネットワークによって強制的に同調させられた。
「嘘でしょ……。二人とも、何をしているの」
背後で見守るジュリアの顔が驚愕に染まる。彼女の目には、伊達の右腕と美紀の肉体が、無数の蠢く触手の糸によって、一つの巨大な繭のように編み上げられていく光景が映っていた。
美紀の体内の種子が、伊達の熱量を餌にして急速に肥大していく。彼女の腹部は異様に波打ち、皮膚の下で何かが愉悦に震えていた。美紀の顔は羞恥を忘れた笑みに崩れ、伊達の首筋に熱い舌を這わせる。
「繋がってる……。伊達さんの、鼓動が……私のお腹に、響いてる。もう、離さない」
美紀の体温が伊達の感覚を麻痺させ、彼の冷徹なプロとしての意識を泥濘へと引きずり込む。伊達は逃げるべき出口を目の前にしながら、その場から動くことができない。
触手は二人の皮膚を溶かすように密着させ、神経系を一つに繋ぎ変えていく。伊達の放つ熱線が、美紀の体内で新たな生命の糧へと変換される。それは捕食ではなく、生物学的な融合であり、逃れられない呪いの完成だった。
「……行くぞ。止まるわけにはいかない」
伊達は濁った声で絞り出した。触手によって美紀と一体化したまま、彼は重い足取りで闇の先へと進む。背後では、崩壊を続ける施設の壁から、何千もの「目」が彼らの背中を凝視していた。



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1 名前:名無しさん@ピンキー 2017/07/22(土) 07:08:08.09 ID:rPsVXb7a
10年くらい前かな2003〜2010年の間に見た作品で、おれの家はBSCSはなかったから地上波のやつ。
部屋にいた主人公(jkかjc)の前に切り株が現れて「お前には根性が足りない、根性根性ど根性」とか言い出す。それで主人公は影響力を受けて自分の目の前にある課題を根性で乗り越えて行くって話のやつ。短編ドラマだったと思う。アニメではなかった。
結構調べたんですけど出てこなくて、ピンと来た人いたら教えてください。


182 名前:名無しさん@ピンキー 2025/11/08(土) 01:49:49.46 ID:hESl1OSK
https://ln.run/kfN_H
https://ln.run/ur6XP
https://ln.run/-JqXU


183 名前:名無しさん@ピンキー 2025/11/09(日) 20:49:32.29 ID:sLBFucRc
https://image-tm.s2mr.jp/i/original/1762397774139.jpeg
https://image-tm.s2mr.jp/i/original/1762397776689.jpeg
https://image-tm.s2mr.jp/i/original/1762397779247.jpeg
https://image-tm.s2mr.jp/i/original/1762397781659.jpeg


184 名前:名無しさん@ピンキー 2025/11/09(日) 20:52:00.49 ID:sLBFucRc
カスハラ
https://i.imgur.com/7TBOAPO.jpeg
https://i.imgur.com/SFIWA4B.jpeg
https://i.imgur.com/45GGrRA.jpeg
https://i.imgur.com/DPzC01O.jpeg
https://i.imgur.com/r9JMkOM.jpeg
https://i.imgur.com/cxfTUuk.jpeg
https://i.imgur.com/lOihLIY.jpeg
https://i.imgur.com/t7NrMqA.jpeg


185 名前:名無しさん@ピンキー 2025/11/11(火) 00:40:09.21 ID:???
淫獣教室の作者は親切な人だった
https://www.youtube.com/shorts//jg5xUox_hXY


186 名前:名無しさん@ピンキー 2025/11/13(木) 00:36:16.06 ID:houIgl9b
https://images.forbesjapan.com/media/article/84109/images/main_image_4108e073da78363c936ff2f43fce6bff2bcfe9f1.jpg

歩きやすい杖


187 名前:名無しさん@ピンキー 2025/11/26(水) 21:45:35.60 ID:LwdPgPbK
クイーン
https://i.imgur.com/bHcxrea.jpeg
https://i.imgur.com/WGJoqmz.jpeg
https://i.imgur.com/7udyZ2g.jpeg
https://i.imgur.com/5fgwNGy.jpeg


188 名前:名無しさん@ピンキー 2025/12/07(日) 20:51:51.71 ID:RfCOH3ei
https://i.imgur.com/kuhHvzu.jpeg


189 名前:名無しさん@ピンキー 2025/12/27(土) 23:00:07.55 ID:9FjZsNB2
隣の席の前島
https://i.imgur.com/Pb6BwuR.jpeg
https://i.imgur.com/4mx5SGi.jpeg
https://i.imgur.com/4pG9Mg4.jpeg
https://i.imgur.com/y1a8xdr.jpeg


190 名前:名無しさん@ピンキー 2026/01/11(日) 22:50:02.96 ID:ZL82i+4K
日本三大○○
https://i.imgur.com/Z93vVNm.jpeg

世界三大○○
https://i.imgur.com/nk9R6Bt.jpeg


191 名前:名無しさん@ピンキー 2026/01/11(日) 23:06:25.14 ID:ZL82i+4K
関東地方大学の構造図
https://i.imgur.com/eoruR3W.jpeg






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