最近、冷泉帝が源氏の子であることを知っていた夜居の僧に興味が出てきた
この人、朝廷のタブーとも言える大きな秘密を握っていながら
長年口をつむいでたんだよね。
秘密を知っている分、この人の冷泉帝への思い入れって半端ないと思うんだ

冷泉帝の成長を見守る僧侶の視線には、愛情や同情だけでなく
本人が「罪の子」であることを知らずに育っている状況への空恐ろしさや
自分は最高権威者の秘密を知っているというちょっとした優越感を感じたりなど
いろんな葛藤があったんだろうなぁと妄想してしまった。
とうとう冷泉帝が桐壺院の皇子として即位したときは、感慨深さと、
怖いもの見たさの入り混じった複雑で不思議な気持ちだったんじゃないだろうか。

この人から見た源氏物語ってのを読んでみたい気がする