『花夜叉』で篠美が三ノ宮老人に純金の球を肛門に入れられる下記のシーンを検証します

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巧妙に動く指で、篠芙の官能を刺激しながら、「奉納能には、随分と金が掛かるそうだが──…」と、老人が口にすると、
すかさず手許へ、黒服の一人が小箱を差し出し、蓋を開けた。 
まだ責められるかと、切なげに身をよじった篠芙から指をひきぬいた老人は、今度は、小箱から拇指の爪ほどの大きさの、
黄金色に輝く球を抓みあげて見せた。
「ひとつが、百万として、若先生が欲しがるだけ挿れてやろう」
老人の言葉におののいた篠芙が、堪りかねて双眸を閉じたところへ、冷たい球形の異物が押し当てられた。
ほてった肉襞は、瞬く間に受け入れ、身体の内を、冷たく、重い塊が転がってくるような感触に、篠芙は呻いた。 
仰向けに横たえられた篠芙は、ひろげられた両膝の間に三ノ宮老人を挟まさせられ、下肢を枕で高く掲げた姿勢だ。 
これがもしも、這い蹲らせられ、下肢を持ちあげられていたら、埋められる球は、もっと威力を持って内壁を責めたてるだろう。
それほどに、黄金の球には、篠芙を動揺させ、眩ませるほどの重みがあった。 
老人は二粒めを取りあげて、媚肉に圧しつけ、吸い込まれるように消えるのを見守った。
三粒めが、入り込む。後は容赦なく、指が挿入を繰り返し、黄金の球を埋蔵させはじめた。
「七…八…九……十二……まだまだ入るぞ」
指先ほどの球であるから、痛みが生じるわけではなかった。
「──…二十…二十一…二十…二……」 
しかし、入り込んでくる球の重量感、内臓を圧迫されるような苦しさが、次第に増して、篠芙は弱々しく喘いだ。
「三十…三十一…三十四……」
観月の男たちは、一粒でも多く挿入されることを望んでいるかもしれないが、意識がとぎれたように、
篠芙から力が抜けたのを感じ、老人は、送り込む指をとめた。
「若…?──」 
呼ばれて、篠芙は、ハッと正気づいたように眼を開け、覗き込んでくる老人の顔を瞳に映しだした。
「三十六粒しか入らなんだが、それも、これから若先生が落としてしまえば、無駄になると思いなされ…」