隣国の城に閉じ込められたシュリル。彼には隠さねばならないことがあった。
それは、自分が男でも女でもないこと……つまり、両性具有だということを。
マクシミリアンによって花開かれた男女の性に溺れ、耽っていくことになる。
シュリルの瞳は、欲望に濡れるときだけ緑から紫に変貌する。まるでアレキサンドライトのように。
そして、屈辱の中に優しさを見出したシュリルの感情は揺れ動き、マクシミリアンも揺れていく。
やがて、シュリルが自国へ戻されることになる。
二人はお互いの本当の気持ちを隠したまま離れることになる。
シュリルを迎えたのは、彼に異常な執着をみせるラモンだった。
ラモンは、マクシミリアンの影を追いかけるシュリルを独占しようと躍起になり、結婚しようとする。
しかし、それを拒み、隙をみてラモンの元から逃げ出し、マクシミリアンの元へと馬を駆りたてる。
殺してくれ、と懇願するシュリルに、愛の告白をするマクシミリアン。
お互いに思いが通じた瞬間、ラモンが城へと乗り込んできて、マクシミリアンと決闘を始める。
マクシミリアンが斬られそうになったとき、シュリルは彼をかばい、背中に太刀傷を負っていた。
ラモンは好きな相手を傷つけたことを後悔し、「俺は誰とも結婚しない。それはあなたのせいだ」と言い残し、その場をあとにする。
マクシミリアンは傷ついたシュリルを見つめ、二人で生きることを誓う。

このときラモンやマクシミリアンが、シュリルの刀傷が
いつ治るのか、あるいは一生残るのかに拘っていたのが気になった
背中から必殺の太刀を受けたんだから命に別状ないかを心配するのが先だろうに
古い記憶を頼りに書いてるので間違いがあったらスマソ