世界が赫に染まる日に

良いボーイミーツボーイだった
他人を拒絶していた中学生の少年が唯一自分を見てくれる相手に出会いその相手も傷を負っていて、そんな二人が同じ世界を共有し次第に打ち解けあって相棒になっていく過程が良かった
「旅行して、花火して、星を見て、縁日で遊んだ夏なんて、悪くねえだろ。」
今まで花火をしたことも天の川を見たこともかき氷を食べたこともない少年にもう一人の少年が言った台詞も好き

ただ二人の共有する世界=二人が行ってることはいじめ加害者達(主人公達とは無関係な人も含む)への私刑で、上記の旅行等も離れた土地への私刑旅行の最中
いじめ描写私刑描写共に障害が残るほどの暴力沙汰も出てくるから、そのあたりをフィクションだとしても見たくないって人にはおすすめできないかも