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チェコの新興メーカー、ラウゴアームスのデビュー製品エイリアンピストル。
「銃身線の高さをより低く!」というのが昨今オートマチック拳銃設計に課された命題なのですが、
エイリアンピストルは銃身とリコイルスプリングの上下位置を構造的にひっくり返してしまうという
オートマチック版マテバウニカ的なことをやってのけ、その命題をクリアしたというわけなのです。
並み居る強豪オートが最新モデルで4ミリ高くなった、5ミリ低くなった、なんてチマチマ鍔迫り合い
してる上を飛び越えて、それらが持ってる銃身約一本分をまるまる低くしてしまったのですから、
まさに「エイリアン」の名を冠するに相応しい快挙ぶりです。
名前の元となったエイリアン的奇っ怪なフォルムは、あくまで副次的なものなんですね。

しかしこういう、言ってみればひと昔前まではガンマニアが「ぼくの考えた最強の拳銃」的
パーツレイアウトをスケッチ落書きして夢想してたようなシロモノが一点物の試作品に留まらず、
量産ベースで短時間に現実の形に出来てしまう昨今の工業技術は半端ないなーと思うことしきりです。