秋葉?
その鞄をひろって。
買ってきたものを入れて?
(琥珀の言葉を追認するように、アルクェイドも言う)
(後からやってきた自称長女と使用人が、遠野家当主に対して)
(まるで支配者然とした態度を取っている姿を)
(登校中の生徒たちは、距離を置いてとりまき、見ている)
(副会長…秋葉さんはいったいどうしてしまったの?というささやき声は、秋葉に届かないように発せられたが)
(それは常人の感覚に対して抑えられた声)
(アレじゃあ…まるで)
(そんな風に、何人もの声がひそひそと)