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ええ、ぴったりよ。ありがとう秋葉
(傅かれる女王然とした、ごく自然な態度で、アルクェイドは秋葉に微笑む)

「あはっ♪ありがとうございます。
 秋葉も、とてもお似合いですよ」
(何が似合っているのかは言わずに琥珀ははしゃいだ声を返す)
(秋葉を見下ろすその視線は、「マゾ奴隷の振るまいが」と語ってはいたが…)

(周囲の生徒達は、うっとりとした表情で奴隷のようにふるまう秋葉を遠巻きにして)
(「マゾだったんだ」「副会長はマゾ」「露出狂のマゾ奴隷」)
(「今までの態度はなんだったの?」「ポーズ?」「だまされていた?」)
(非難するもの、落胆するもの…中には隠微なショーに興奮している者もいたが)
(朝のわずかな時間の間に、遠野秋葉の評判は憧れの対象から、蔑みの対象へと変わっていった)