>>189の続き)


「ドクター!お父さまが女の人になって…!頼れるのはもう貴方しかいないんです!」
ナハハは女人化してしまったアポロンの肩を叩く

「ふぅ〜む…まずは……スマン…」
予想だにしない言葉にアポロンは青ざめ卒倒しそうである

「な…なんとー!!」

『byシーブック・アノーってな』

「こんな緊急自体に何を呑気な!」

『ハイハイ…』

謝罪の言葉に理由を問い出す神々に冷静なナハハ
「落ち着け!…アポロン、お前…昨日保存していたドリンクを勝手に飲んだろ?
実はあれ実験段階の試験薬でな」


「え!?それじゃあ、私はそれを飲んが為に、女になってしまったのか…」
事態をようやく把握し始めたアポロン

「それに何よりあの薬はヘラに頼まれたものでな」

「あぁ、そう言えばお願いしていたわね。女狂いの激しいダンナに粛正を兼ねて使おうと思ったのよ」
さらりとヘラの口から、とんでもない過激なセリフが飛び出す

「ヘラよ…怖いことを言わないでくれ…」
『だがそれは(文字通り)自分で蒔いた種である』

「ナハトよ…私は何時まで…その…女のままなんだ?」
アポロンは不安な面持ちでナハハに投げかける

「さあな…今言っただろ…試験薬だと。この効果は一生続くかも知れない」

「そ!?…そんな!」

「嘆くな!事故とはいえ、せっかく女になったんだ。少しは事を楽しんだらどうだ?
…俺もその間治療薬を作っておく」
半ばなし崩しにアポロンはその言葉に従うしかなかった。今信用出来るのはナハハ1人だけなのだ
しかしアポロンは納得はしていない。半分は自分のせいなのは判る。だがいきなり性別が替わったのだ

「うぅ〜そんな無理無体な…」
涙を溜めて、むくれるアポロン。以前より美形と唱われた
それが今や誰もが惚れるイイ女だ