>>52の続き)


「おじいさん…良く許しましたね…そういうの反対しそうなのに」
ゼウスはそういった事を許さないイメージは強く。候補生にも定着している

「フン!儂はそんな器の小さな神ではないわい。…まあ、始めは反対していたが…
セレーネの熱意に押されて賛成に回ったんじゃ。それにあやつも本職になかなか付けず暇なようだった」

「そうなんですか…」
どちらかというと熱意に押されて―というよりも、根負けしたといった感じが近いだろう

「おっと…ここだ。ではルナ。好きな物を持って行きなさい」


「はい。でも…みんな白い服ばかりです」
バリエーション豊富ではあるが、見事なまでに白い服しか置いていない

「だから言ったじゃろう試作品だと。だが生地はコットンやシルクで着心地は良く軽い。
それに丈夫に出来ているから、解れる心配はない。」
試作品といえ、高級素材を使っている辺りセレーネらしい

「そうですか。では…えーと…ポロンちゃんのぶん、フィリアちゃんのぶん、わたしのぶん、
ヒアデスさんのぶん…」
ルナはお言葉に甘えて…と言った形で、多種多様のドレスやワンピースを選択しては手元に集める