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先生、少しお待ちを――
……何時の間にか、もう浸かって。

(タオルを片手に浴場へ慌ててやってくると、すっかりお湯の中に落ち着いている姿に目を留め)
(小さく溜息をつきつつ傍らに歩み寄り、失礼致します、と隣へ足を入れ)

ふぅ……この寒さのお陰で、温もりが心地良いですわね。