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(観覧車へと案内される間もご機嫌で、イチャイチャ気分のまま腕を組んで歩く)
(順番待ちの間もそうしていてあげたのだが、緊張した面持ちの犬丸に気づき首を傾げた)

(…高いところ、怖いのかしら…犬だし…)

(不思議に思いながら、窓際が見える席に座らせられると)
(素直に喜んで、笑顔で景色を眺め始める)
綺麗ね犬丸、夜景って宝石箱みたいって言うけど本当だね!
…何よ、ビル?何かあるの?

………!これって…。
(と、ビルに目をやり、瞳を見開いた)
(ビルの電飾が点滅し文字を綴っていると思えば、私の名前。そして誕生日のお祝いのメッセージ)
(一瞬凍りついていると、犬丸の声に信じられないといった顔で振り向く)
〜〜…っっ!
あ…ありがとう。犬丸…。
凄いわ、覚えててくれただけじゃなくてこんな素敵なメッセージまで。
…私も、祝ってもらえて幸せよ?
(犬丸の言葉にくしゃっと顔を泣き笑いのようにして、震える声を絞り出す)
(そのまま抱きついてしまおうとしたところへ、小さな箱を握らされて)
プレゼントまで…。これ…指輪。
可愛いデザイン…ありがとう、犬丸。ペアなんだ…そっか…。
うん、でも。

つけるのは嫌。
……はい。………い、言わせる気っ?
(まさかの拒否入りました!箱を突っ返すと、その代わりに左手を差し出した)
(真っ赤になって犬丸を睨む瞳は潤んでいる)

私も好きよ、犬丸…。
あんたが離れていかないんなら、ずっと一緒ね?ちゅ。
(犬丸の告白に珍しく素直に頷いて…そっと顔を近づけると)
(唇が触れるだけのかわいいキスを贈り返した)

【お借りします】
【はいはい…ぎゅーっと!】
【今日もよろしくね、犬丸。時間とか疲れとか平気なのかしら?】