【特に問題ないです。もう少し進行早めましょうか?】

わかった、それじゃあ衣装担当に連絡して、
合わせ直してもらうとしよう。

(衣装担当に連絡する)

うん、時間的には問題ないようだから、
お疲れのところ申し訳無いけど、
衣装室に行ってもらえないか?
衣装室の女性にはちゃんと自分の状態を伝えるんだよ。

(響子が衣装室に到着すると、衣装担当の女性が待っていた)
(実は、番組Pの手によりPの意のままに動く人形となっている)

「それでは、もう一度衣装を合わせましょうか。」

(響子が衣装を着ると、さっきと同じように衣装が締め付け、)
(さわさわとした感覚が肌から伝わってくる)

「あら、少し体がこわばっていますわね。」
「ほら、もう少しリラックスして……」

(そう言って、響子の目を見る。)
(響子の体内にある寄生生物の欠片と合わせ、)
(響子に不思議な安心感をもたらし、)
(締め付けも肌の感覚も気にならなくなってくる)

「はい、これで大丈夫ですか?」
「もうしばらくしたら体にも馴染むと思いますので、次は早めに来てもらって、」
「この衣装を着てストレッチをしてみるのもいいかもしれません」

(そう言って衣装合わせを終わらせる)

(帰路につく響子。)
(次の収録までの間、子宮に埋め込まれた生物の欠片は、)
(神経系を中心に、響子の体を徐々に冒していく)