ったくよぉ……!
あの男ふざけてやがんのか?
(カチェアが入る温泉の近くで男の苛立つような声が聞こえてくる)
(誰かと会話をしてるわけじゃなくて独り言のようだ)
女を抱けるって言うから普段見ねぇテレビの企画に参加してやったっつうのに
温泉に入って英気を養ってくださいってなんだよ
こっちは一ヶ月分、しっかり精子を溜めて女を孕ませる気満々で来てんのによぉ!
(男の声は大きくてカチェアの耳にもはっきりと届く)
(そして文句を言いながらも温泉に入る気なのか裸になっている男が近付いていく)
ここか………ん?
んんんん??
(温泉の縁で足を止めた男はそのまま湯に浸かろうとした)
(だがそこで先客である目が合ったのだ)
(驚きながら、男の股間に生える黒い茂みから赤黒いモノが顔を出す)
(そして見る見る内に反り返って、太い凶悪な肉槍をカチェアな目に飛び込ませた)
(テレビを見ず世間に興味のない男はカチェアのことを知らなかった)
(ただの女として見て、驚いた顔のまま舌舐めずりをした)