>>405
えっ!? あ……れ……?
(人がいないと思って露天風呂に勢いよく飛び込んだ男の子の視線が、
陶酔していた未来の視線と合う。)
(お互いに反応を返せぬどこか間抜けな数秒間が過ぎて)

(……ふ、服は絶対、カゴに置いてなかったよな? うん、確かめたし)
……あ、えっと、その、姉ちゃん、見ない顔だなーっ……?
(タオルも持っていないし、隠してもいなかった未来の裸身をお湯越しに見て、
その艶めいたいやらしい様子に牝を感じ、意図してもっと近寄って見る)

(……ん?このカギ?どっかで見たような……?)
(未来より背も低く、まだ少年というべき男の子だが、若さゆえの興味を持って、
露出狂の女とも知らずに、視線に餓えた牝の身体を凝視して)
ここって案内もないけど……。良い湯だよなー。姉ちゃんもそう思うだろ?
(問いかけながら、ふと気になった手首の鍵に目を置くと……)
ああっ!?え、駅のコインロッカー……?