>>248
ま、俺んちの服が俺に似合わないはずねーけどな。
お前も似合って……似合って、似合って、る…?狼よりも羊のが似合ってんだろ。
(機嫌良さそうに弟の頭をぽんと撫で、改めて仮装を見詰めると何度か迷った末にあっさりと)
……色々なモンが落ちてるからなー。銃が捨ててあっても驚かねー。
警察に持ってってもそこらに捨てられて終わりだぞ、ちくしょう……。

一言多いって言ってんだ、バカ弟っ。それに気が向けば働いてんぞ、時々。
ふん、狼の毛をまき散らすなら髪の毛も抜いちまえ。
それに禿げたら似てるとか言われずに済むからな!
(獣耳に絡まる髪を無視し、膝の上から退かすが一応、くるんには触れない程度には配慮)
(涙目を向けられても悪びれた様子もなく、びしっと人差指を突き付け)
……ドルチェを強請られんのでも良いな。
リクエストがあれば今からでも作ってやるってのに…ちくしょう。
はあ、会場でナンパするつもりだった……。
(未練がましく部屋の入口を見つめるが開くはずもなく、ソファにばたりと倒れ込む)
(床に手をつく弟の頭を八つ当たり気味にぺしっと叩き)

…そうか、仮装…仮装か……って、うん…仮装なら平気だな。
でも仮装してなくても何か…いや、俺は何も知らねー。
(目の前で動く手で我に返ると掴んでいた肩から手を離し、気持ちを落ちつけようと深呼吸を繰り返す)
(歯切れの悪い言葉は気付かなかったことにして、ついでに色々と記憶の彼方へ葬り去り)

せっかく作ってきたってのにバカ弟しか食わせる相手がいねーのもな。
まあ、仕方ねーから食わせてやるぞ、この野郎。
(渋々立ち上がるとお皿の上にニョッキを盛り、作ってきたソースに手を伸ばしかけるも)
(ふと弟が持ってきた料理に目を止めれば南瓜と生クリームのソースをスプーンで掬う)
……バカ弟にしては悪くねーな。
つかソースが主役になっちまうから南瓜でもジャガイモでもセモリナでも目立たねー、ちっ。
(滑らかな舌触りと南瓜の風味に素直に賞賛を送り、複雑そうに味わいつつ舌を打ちを)