>>518
……他の俺?まあ、子供に戻ったりもするからな。鏡見てる時に魔法使うとそういうことも有り得るか。
つかやっぱりこの部屋に住んでる妖精さんがいるんじゃねえか。お前が見てないだけで。
(他の自分と言われても想像が追いつかず、不思議そうに眉を寄せて相手へと向き直る)
(詳細を問い詰めかけるが、普段のどうにも読みにくい表情を前にすると勢いも削がれ、適当に自分を納得させて)
(カップに伸びる手に浅く頷きながら天井の照明の陰や、ソファの後を伺って諦め悪く妖精を探し続け)
はん、当たり前だろ。
少し冷めちまったのが残念だが、冷えても美味しいくらいだからな。
茶葉やお湯の温度はもちろん、カップの材質も…
(感想が届くと改めて相手へと支援を戻し、カップを抱えた姿を誇らしそうに眺めながら胸を張る)
(自然と緩み掛けた口元を引き締め、足を組んで少々偉そうにソファに身を委ねると薀蓄を語りつつ)
(ソーサーの横にスコーンの乗った皿を近付ける)
なんだよ、遠慮することないだろ。紅茶に合わせてベリーを色々と入れてみたんだ。
色と良い香りと良い、自分で言うのもあれだが自信作だろ?
(ベリーの鮮やかな色も真っ黒な物体の中では見分けがつく筈もなく)
(食器の白さのおかげで一層際立つ、黒焦げのスコーンを相手の真正面に置いて同意を求めた)

【俺もここを見付けたのは偶然だったからな。とりあえず他に人がいて良かった…とは言ってやるか】
【まあ、そのうち姿を見せるやつもいるんじゃないか。紅茶やスコーンに誘われて!】
【Alright.それなら俺も助かる。と、こんな調子だから時間になった時は遠慮なく先に落ちてくれ】