>>519
へぇ、流石にくわしいね。あんまり紅茶淹れることないから勉強になるよ〜。
(薀蓄に耳を傾け時折ふんふんと相槌を入れ、素直に感心して相手を褒めたたえ)
(何かを学んでいる様子の欠片もない緊張感のなさで再びカップに手をのばそうとした瞬間)
――ヴェッ!?
黒いよぉ…凄いにおいしてるよぉ…。
(爽やかに置かれる黒い物体に引き攣った声を上げ、目の縁に涙を浮かべて小さな声でぼやくも)
(真正面に据えられては逃げることも出来ず、ソファに浅く座り直し震える指先でパサパサのスコーンを摘まみ)
(炭化した端が小さく崩れ指を汚すとこれ以上は見ていられないと目を瞑り、えいっと齧りついて)
ム゛ム〜〜〜〜!!ン゛〜〜ッ!?
う゛…ケホッ…けほ……これベリーかぁ…。
(一口に入れた瞬間小さく身体が跳ね、食べ物とは思えない食感に左手で口を抑え呻き声を上げながら)
(なんとか飲み込むと手を離し前屈みでむせ、最後に口の中に残ったベリーと思わしき他とは違う苦みの粒も飲み込んで)
アーサー…これ他の人に出しちゃ駄目だよ…死人が出る…。
一回じぶんでも味見した方がいいよ、ハイあーん。
(後味の悪さに眉根を寄せたまま上体を起こすと、一口齧ったスコーンを持ったままの右手を相手の口元へ運び)

【他の奴らも来てほしいけど、スコーンにだけは誘われないから!】
【初顔合わせでスコーン食べるとは思ってなかったよぉ…(べしょべしょ)】
【ごめん、すっごい時間かかった!でも多分これが俺の普通だから、アーサーも待ち長かったら途中でも落ちてね】