>>521
少なくとも酸味はない…う゛ぅ…うん、舌が痺れた後にちょっと甘くて…ヴェ…。
(喋るたび戻ってくる後味に途中途中でやるせないうめき声を挟み)
(焦げた中に微かに感じる風味から材料自体に間違いはないのだろうと感想を述べるもプラスの言葉は出てこず)
(珍しく開いた目は死んだ魚のようにうつろながら再びむせそうになる口を閉じ)
他の連中って誰?もしかして英国民は平気なの?
あ〜もう音が焼き菓子の音じゃないよぉ…。
(不本意そうながらスコーンに齧りつく顔を見ながらアーサー以外にも味覚に異常者がいる事実に信じられないと首を振り)
(食べる音の不穏さに齧られたスコーンの断面を自分に向け、元は小麦粉と思えない黒一色見た目に涙の粒を大きくし)
ほら、人間はあんまり焦げたもの食べると体によくないって言うよ!焦げたの出しちゃダメ!
フランシス兄ちゃんとお隣なのに何でこんなに違うのかな。
(本気で食べられると思っているらしい様子に、これ以上の被害者を増やさぬよう慌てた口調で健康の面から止めに入り)
(世間話のように別の国の話題にシフトさせながらスコーンを皿に戻すとそっとテーブルの中央に遠ざけ)
(カップに残る紅茶を飲み干し深い息を吐くと、指で涙を拭ってから真剣に相手の両肩を掴み真剣な瞳で)
今からでも遅くないから、次からティータイムは他の国のデザート食べ比べ大会にしよー。
俺が持ってきてもいいし。ほら、印のデザートとか食べてみたいし。ね!

【良いアイデア…むむ…。ベッラがいれば皆きてくれると思うんだけど俺とアーサーしかいないしなあ…】
【誰だって泣くし飛び上がるよぉ〜。これから一年スコーン禁止ゲームしない?】
【りょーかい。俺も眠くなったら普通に寝るね。】