男「頼む!!一生分のお願いをここで使う!!」

今までで一番大きな声ながらも、悲痛な声は願いを叫び続ける。

男「イヤリング官女に会うことが出来るのなら!!
  一度だけでいいので!!チャンスを僕にください!!
  もし!!それも駄目なら!!僕をこの世界から一瞬で消してください!!」

叫び終わっても、当然、何も起きない。

男「ハァハァ…ハァハァ…ウッ……アッ……。」ドシン!!

叫び終えた男は、急に体がフラついて気分が悪くなり、地面に座り込んでしまった。

彼には満足感も何もない。もう愛が実らない現実が辛く、精神的に限界だった。

男(叫び疲れたよ。どうせ何も起こらない、願いなんて叶わない……。)

男(叫んで、いろいろと吹っ切れたぜ。もうそろそろ現実を見よう……。)

男(今からでも、まだ間に合う。友人の生き方を見習ってみようか……。)

男(そうやって、生きよう。さようならイヤリング官女……。)

彼は立ち上がると自嘲気味に笑い、微かに涙声になりながら。

男「さて、明日からまた仕事だ!!。俺、ファイト!!」

彼はポジティブな自暴自棄の気分で独り言をいいながら

男(君を愛したことは永遠に忘れない…………。)

と、告げた。もう報われない愛で、苦しむのはやめようと…………。





そう真剣に考えだした矢先に、とんでもないことが!!。