高校生活もほとんどの間、一人で過ごした。部活にも入らなかった。
このころから、イヤリング官女の情報収集に情熱を傾けた。
周りが変わっても彼だけは何も変わらなかった……。

両親も彼の性癖には気づけなかった。普通は知らないだろうが……。

大学生になっても、これといった友達や彼女もできず
やっぱり、イヤリング官女一筋だった。

周りが海に行ったり、カラオケをしたり、スポーツに打ち込み、異性と付き合ったりして
遊びや人との付き合い方、情熱や愛を経験し、青春を駆け抜けていく時に。



彼は家に真っ先に帰宅し、PCで調べまわっていた。



そして、脳内の妄想だけが危険な領域へと変わっていった…………。