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(すっかり油断してパンプキンパイに齧りついた所で、横合いからクラッカーの乾いた音)
(びくっ、とパイを咥えたままそちらを振り向いて、ああなんだ、と表情で語り)
(口元を押さえてもぐもぐもぐ、と慌てて咀嚼すると、少々気恥ずかしそうに笑みを浮かべ)

構わないわ、別に何人人がいても困るわけじゃないもの。
ま、西洋のお祭りごとってところはみんな知ってるでしょうしね。
本当は日本で言うお盆みたいなところとか、色々謂れがあるらしいけど――――

(この国だとただの仮装パーティよね、肩を竦め)
(お菓子がもらえそう、との言葉に頷いて、膝の上の包みを差し出す)

はい、かぼちゃのパイ。
わたしが作ったわけじゃなくて、貰いものなんだけど……折角だし、量はあるからよかったら食べて。

(飲み物はそこに、とテーブルの上に準備済みのティーセットを指差した)