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ちょっとって言うか、結構。
この状況で真顔でその台詞が言えるなら、少女漫画並みに気障じゃない?
……わたしが淹れたのは紅茶だけで、それはあなたの読み通り桜のお手製。
まあ間違いは無いと思うけど、ちゃんと口に合ったんならよかったわ。

(振舞っただけのわたしが言うのもなんだけど、と濃い目に淹れられた紅茶をカップに注ぎ)
(そっと目の前に置くと、自分の分も用意してちびり)

そうね、衛宮くんはいわゆるご飯の方が優先順位高い気がする。
セイバーが来る前からどこかの虎が食客みたいになってたらしいし、主夫が板に付いてるんでしょうね。

(全く作らないってわけじゃないんだろうけど、と本人がいないのを良い事に言いたい放題)

ま、先祖の霊がってコトならそれこそお盆があるもの。
厳かに祝うのは本場の人たちくらいで、それ以外のところだと騒ぐ口実みたいなところはあるんじゃない?
周りにに迷惑さえ掛からなきゃ、悪いコトでもないんだろうし。
……はいはい、ありがと。

(照れ臭いのか、褒め言葉は心持ち顔を逸らして軽く流しました)

ああ、それで「間に合った」って……確かに嬉しい知らせだわ。
そういうのって、わたしの側からだと分からないコトだし。
――――気の利いたお返し、貰っちゃったかな。

(ぽつりと呟き、パイを一切れ食べ終えると腰を上げ)

さてと、わたしはそろそろ――――あ、紅茶はそのままにしておいてくれたらいいから。
後で片付けるから、のんびり一息ついていって。

(それじゃ、と何処かへ消えて行った)