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なによ、いいじゃないわたしはそれで十分なんだから。
バラエティやドラマ見てる暇があったら、魔術師としての研鑽の方に時間を使うってだけよ。
……まあ、確かに冬木の街を離れるのは色々準備がいるけど。
わたしの場合、自分の足場を固める方が先だもの。
石を掘りにいくのはないわよ、多分……少なくとも遠坂の宝石魔術では、人の手を点々としてきた石がいいから。

――――
(黙って端を咥えたかと思うと、いきなり首を捻ってポッキーをへし折り)
(僅かに自分の口に残った先端だけを、もぐもぐと咀嚼)

……罰ゲームがあるとは聞いてないし、これで終わりね。

(先に決めなかったあんたが悪いんだから、とにやりと笑って腰を上げ)


ま、それはそれとして賞品にコレあげるわ。
いい時間だし、わたしはこれで。

(封を開けたポッキーの小袋を無理矢理押し付け、じゃあね、とその場を後にした)