あ…あなた……
(開けた視界に飛び込んできたのは見覚えのある男の顔だった)
(まだ部屋の眩しさに慣れていないマァムを再び男の暴力が襲う)
がはあっ…!!
(無防備な乳肉に男の拳が情け容赦なくめり込んだ)
(防御体勢も整っていないままに胸部を強打され、マァムの表情が大きく歪む)
(息の詰まる一撃に苦悶の呻きが肺から絞り出された)
う……そ……
(男の言葉にみるみるマァムの美貌が青ざめていく)
あっ…!
(強引に手を股間の方へと引っ張られると、その指や手のひらには本来存在するはず
のない不気味な粘性の強い液体が付着した)
こ……これ……
(性経験などなかったマァムも本能的にそれが何であるかを察する)
(と同時に沸き起こる言い知れぬ羞恥心と激しい憤りにその表情が俄かに紅潮した)
許せない…!
(唇を噛み、キッと男を睨みつける)
(そのまま男を殴りつけようとベッドから起き上がろうとするが、まだ筋弛緩剤が
強く効いているのだろう、ガクッと上体が折れてしまう)
ど…どうして……くっ!!