『魚雷って太いわよねぇ。さあ、いくわよっ』
『ふわああ、そこは〜!』
(司令官が編成した艦隊は今日も、深海棲艦に占拠された海域で戦っていた)
(戦艦や空母のお姉様が出張るような海域での対潜攻撃は大変だったけれど)
(六隻が力を合わせたおかげで昼戦のうちに大半は片付き、小破で済んで)

『いま、如月が楽にしてあ・げ・る』
(残存艦を夜戦で掃討すると、勝利を報告してから無事に母港へ帰投する)
(そして、無線を通じて悲鳴も含めた如月の声をたっぷり聞かせた司令官が)
(どんな顔をして待っているか、内心ワクワクしながら埠頭へと上がった)

(着任してからこんな奥地まで出撃するようになるまでの時間で)
(艦娘からの評価は寡黙でぶっきらぼう、で一致したのだけれど)
(個人的には、駆逐艦を見ている時間が長いようにも感じている)
(誰にも、特にライバルになりそうな相手には言わずに観察して)
(それなりに自信はあり、今日の態度次第では問い詰めるつもり)
(僚艦に大人しかいない今なら、証拠も掴みやすそうに思えた)

司令官、迎えに来てくれたの?
いつもありがとう、好きよ♪
(海風に吹かれると長い髪を優先して押さえ、代わりにスカートは放置して)
(ふわりふわりとはためく布地から太腿を見え隠れさせながら、まずは歩み寄る)
(そしていかにも子供が大人へ甘えているように、腕へと抱きついてみせながら)
(こっそりと膨らみかけの胸を押し付け、ちらりと彼の反応を盗み見した)

【母港に帰る前には、もちろん戦闘するんですよ】
【真面目に戦った如月のこと、労ってくださいね。ふふふ】
【お待たせしました、い〜っぱい楽しみましょうね。司令官】