>>191
>>191
そうだったんですね……ごめんなさい。
司令官は如月の事を気遣ってくれていたのに。
(一生懸命言い訳をする男の人が可愛かったのもあって、まずは言い分を認める)
(そして代わりに、優しい司令官で嬉しいと付け足して滑らかな頬を擦りつけた)
(すべすべと、日頃からアピールしている輝く肌の感触を味わってもらってから)
(なおも首筋へ絡みついたまま、再び彼の耳元を吐息でからかいってみた)

揺れるスカートを気にしてる、なんて思ってしまって。
埠頭では風が強くて、何度もふわふわ浮いちゃったから。
もしかして見られていたのかって、考えちゃったの。
(何度もその目を惑わした動きを再現するように腰をくねらせて)
(ふわっふわっと左右に一度ずつ布地を浮かせてから目を合わせ直す)
(その間は一言一言を流しこむように唇を耳へ当て続け、息をかけ)
(さらにこっそり伸ばした舌でちょこん、ちょこん、と縁を突いた)

今日のショーツ、ちょっと食い込み気味で。
男の人に見られたら、恥ずかしくて……。
(見逃したらしい彼の想像力を掻き立てるように、中身を予告までして)
(この中にあるんですよ、と言わんばかりに太腿を交差させては戻す)
(子どもから大人への階段を昇り始めたばかりのぷにぷにした脚の肉が)
(クロスする度に潰し合って、その柔らかさを至近距離で見せつける)

……司令官がそんな人じゃなくて、良かった。
自分の部下、それも駆逐艦に手を出すなんてあり得ないですよね?
(そうして散々誘ってから、体裁を気にする彼の良心を抉りに行った)
(相変わらず悪戯をしかける子どものような笑顔を浮かべたまま)
(発育しきっていない体でもたれかかりつつ、どこか蟲惑的な調子で)
(くるりくるりと手首を返しながら首筋をなぞりつつ、一つ尋ねると)
(返事を待たずにその手を急降下させ……膨らんだズボンへと添える)

でも、それならどうしてこんなにしてるの?
こんなに膨らんで、苦しそう。
(目を向けもせずにテントを擦り、暗に前から気付いていた事を告げつつ)
(裏筋の側へ掌を寄せてさす、さすと労わるふりをしながら劣情を煽る)
(直前に否定した、駆逐艦に手を出すいけない欲望の源をじわじわ刺激し)
(彼がどこまで意地を張れるのかが楽しみ、とばかりに含み笑いを聞かせた)

長門さんを見たからですか? それとも、赤城さん?
でもこうなったのは、みんなと分かれてからですよね。
腕を組んで歩いていた時は、こうじゃなかったですし。
(事実を一つ一つ並べて他の要因を除きながら、親指と人差し指で輪を作り)
(彼自身を軽く握ると、じれったいくらいゆっくりとしたペースで扱いて)
(何往復目で認めるかとばかりに、いーち、にーいと心の中で数えて行き)

訳を教えてくれないと、明石さんの所へは行けないわ。
二人っきりの執務室でこんなになった理由、知らないままじゃ怖いもん。
司令官をこんなにしたもの、な・あ・に?
(尋問がひと段落した所で舌先を細く尖らせて、つううっと耳を一周なぞった)