んぅっ!!
(時間にして十秒か二十秒か……尾を引くような痙攣がようやく鎮まり、忙しなく歓喜にのたうっていた腹部も次第に弛緩していく。)
(程なく抜かれた指にも離れた手のひらにも、華澄が溢れさせた淫水がべっとりと付着していた。)
(特に蜜壺に浸かっていた指の方は湯気が上がりそうなほどにぬらぬらと輝いている。)
(拡張を強いられた女肉の奥からは、また熱い樹液の残滓が滲み出て尻の方へと滴っていった。)
(引いていく性の嵐の余韻でヒクヒク蠢く肉孔は、まるで撮らないでと自己主張しているかのようだ。)
(くっきりと赤みを増した処女の肉襞がその内部から覗く。)
あ……んっ……ん……!
(すっかり自分の女にしたかのように馴れ馴れしく体に寄せてくる少年の唇も、華澄にはもはや避ける気力すら残されていなかった。)
(死んだように虚ろな瞳で虚空を見つめ、もう身じろぎもしない。)
(あっさりと約束を反故にして非道な狼藉に及んだ少年に憤りはあるのだろうが、感情として表出してくることがなかった。)
(それよりもショックや羞恥心の方が遥かに大きかった。)
(自分が行ってきた控え目な自慰など児戯に思えた。)
(これまで経験したこともない激情の恍惚感に脆くも崩れ落ち、制御のきかぬ体を浅ましくのたうたせて絶頂に達した恥ずべき姿を、
そして充血した女の源泉が卑猥に蠢いて熱い湧き水を噴き上げた様子を、向けられたカメラに余すことなく晒してしまった。)
(どれだけ石になろう、機械になろうとしても無駄だった。)
(女の弱さ、儚さを嫌というほど思い知らされ、打ちのめされた。)
(いや、こんな憎むべき相手に責められてはしたなく濡らし、喘ぎ、絶頂を極めるなんて自分だけかもしれない……そう思うと死にたい
気持ちになった。)
…………。
(からかうような嬲りの言葉にも反応がない。)
(汗と涙、そして唾液でくしゃくしゃになった凄艶な美貌を肩に押しつけ、哀切に啜り泣く。)
(その間もはだけた制服の胸元に忍び込んだ舌は、唾液で道をつけながら確実に屹立した乳首へと近づいてきていた。)