>>98
うぅっ……。
(こんな……こんなことが……。)
(あまりのショックで信じられないが、確かに感じる股間の熱感、ドロドロと噴き零れる精液の悍ましさが
この悪夢のような出来事が夢ではなく現実だの告げている。)

うっ!!
(込み上げる悲しみに華奢な肩が小刻みに震える。)
(先程男子生徒をこの保健室まで運ぶ際に貸した肩だった。)
(あの時はこんな悲劇が到来しようなど、夢にも思っていなかったのに……。)

…………。
(陵辱に打ちのめされて横たわる華澄の無残な落花狼藉の姿を男子生徒が非情に撮影していく。)
(一瞬だけ悲しそうな表情を見せたものの、すぐに観念したように目を閉じる。)
(閉じ合わさった瞳から溢れた大粒の涙がまた頬を伝い落ちる。)

…………。
(体は汚されても心までは……そう気丈に振る舞いたいのにそれができない。)
(それほどまでに裏切られて犯されたことがショックだったことももちろんあるが、何より華澄自身、
その陵辱の中で快感を得てしまっていたことが最大の屈辱だった。)

もう許して……。
(弱々しく首を振り、それだけ言うのがやっとだった。)