「貴方こそ何を言ってるの……?貴方はNPCじゃないの…?」
(こちらと全く話がかみ合わない。それもそのはず。燐子はゲームの世界だと思い込み)
(男は現実だと思っているのだから。そしてここは燐子が思うゲームではなく現実。地下室のカビ臭い香りがそれを物語っている)
(しかし認める事等出来ようか…そうこうする内に男は更なる指示を飛ばしてきた。名前を教えろという)

「どうして私が名乗らないと…うっ……ぁ………わ、たしは………白金……燐子……といい、ます……」
(口が勝手に言葉を紡ぎだす。その事に驚愕する燐子だが口は止まらないままに名前を告げて)

「奴隷部屋…そんな……そんなの、ゲーム上の設定のハズです!!NFOは全年齢対象のゲームで…」
「こんなの、聞いてない…い、嫌……性欲処理につかう奴隷なんて…なりたくない…」

(ぺたんと、その場で崩れ落ちる燐子。男の言う通りなら自分はこれからここで男の手により、調教を受けるのだ)
(そして自分の頭の中には男の蟲が入り込んでいて、どんな命令も勝手に受け入れてしまう。逆らいようがない)
(ログアウトもできない。どんどん絶望が燐子に押し寄せ、感情を埋め尽くしていく)
(そこに非情な命令が告げられてしまう)

「俺の唇に舌を入れて吸いつけ、抱きしめながらキスしろ」
「舌と舌を絡める、濃厚をな奴をだ」
「根元から絡める様にして俺の口の中をかき回して舐めまわせ」
「俺が背中を指で3回叩くまで、決して止めるな」

(命令されれば身体がゆっくり動き出す…)
「い、嫌あぁぁぁぁ!!!!やめてっ!やめてぇぇぇぇぇーー!!
助けてっ…誰かっ、友希那さん!氷川さん!今井さん!あこちゃん…誰か、誰かぁぁ…!!」
(悲痛な叫び空しく必死で抵抗するが…身体がいよいよ男に密着し、顔が近づいていく。そして…唇がゆっくりと重なり合う)

「んっ……んふっ…ちゅ、ちゅぱ………じゅるるる………じゅぷっ…んんんん………!!」
(男を抱きすくめ、フレンチキスから、舌を差し込むディープキスへと変わり、そして根本から絡め合わせ始める)
(初めてのキスが無残にも失われ、臭い男の唾液がどんどん自分の口内に入り込んでくる)
(必死で離れようとするのだが口づけは終わることなく男が背中を叩くまで…)

【おまたせしました。またよろしくおねがいします】