(男の命令通りに根本から扱きあげるかの様に舌を絡め、吸い上げていく)
(臭い唾液が口内に溜まればそれは自然と飲み干されてしまう。涙目になりながら)
(けれども一向に口づけは終わらない。数分間という燐子にすればあまりにも長い、
地獄の様な時間は、ほぼ酸欠状態になりかけた時になりようやく終わりを告げる)

「じゅるぅ…ぐじゅ、ちゅぶ……ぷぁっ…ぁ、ぁ………」
(だらしない顔をする燐子。頭が重くて、怠い。そして少しの身体の火照り)
(蟲が少しずつ浸食しているのだと男に説明され、そしてそれが事実なのだと直感で気づいてしまう)
(目をそらそうとすると、命令されビクンッと身体をこわばらせ、強制的に見つめさせられてしまう)

「う、ぁ…ほん、ばん………?あっ、ああ……い、嫌ですっ……そんな、そんな事できません!!」
「嫌ぁああぁぁ!やめてぇぇーーー!!そんな物、舐めたくないっ、舐めたくないよぉぉぉ……」

(無慈悲な命令。今度は男の肉棒を奉仕しろといった物だ。泣き叫びながら抵抗を試みるも、すとんと膝から崩れ落ちたかと思えば)
(ゆっくりと顔がチンポへと近づき始める。必死に、必死に抵抗する燐子。そのせいか酷く動きが緩慢になる)
(それでも蟲の侵略は進み、いよいよ唇はチ亀頭に触れてしまう)

「嫌ぁぁあ……んぶっ、んんん……ちゅ、ちゅぱ……うぇぇぇ……!!」
(軽いキス。それだけで凄まじい腐臭が鼻をつく。見れば黄ばんだカスがついており、そこから放たれている様だ)
(そしてそれを、舌先で舐めらされて。口内に入れば嗚咽を漏らして。それでも奉仕の手は進んでいく)

「んぶぅ……じゅる……ぶぇぇぇぇ!げほっ、ごほっ…ちゅば、ちゅぅぅ…」
(歯をたてず、飴を舐める様にしてしゃぶる。グローブでつつまれた手を男の竿に添えながら)
(当然したことのない事だが、何故か奉仕の形が様になっている。これも蟲の効果なのだろう。)
(けれども燐子はそんな事知る由もなく、奉仕行動はどんどん悪化していく)