私も強い男は好きよ。それが君のような可愛らしい男の子なら尚更。
(高貴でそれでいて慈愛を感じさせる少年の顔を見上げ、まるで恋する女性のように溜息をつくと
精神波の影響を受けているとは思えない笑顔を浮かべる)
もし、私に精神波が通じなかったらここから逃げる時が大変でしょう?
その時に備えて切り札を用意しているに違いないと判断しただけよ。
(この高層ビルのあちこちには彼女の配下である戦闘要員たちが張っていて、
彼らを無視して地上へと脱出するのは不可能であることを指摘して)
アハァァ……。
(少年の見えざる指が欲情して蕩けきったヴァギナを撫でると、
甘い刺激に背筋を震えさせ、わずかに表情を緩めた)
フフ、これが君の切り札なのね。
君の全力でこの力を振るわれたら、このビルの人間が一瞬で皆殺しにされてしまったわ。
(子供の悪戯を窘める母親のような表情で、少年の反応に答える)
弱い者が強い者に従うのは、当然の事だと思わない?
私はそれを当然の事として、今までこの組織を従えてきたわ。
(少年の眼前で片膝を付いたまま天使のような微笑を見上げ)
私もこの組織も君の玩具としては最高のものだと思うのだけれどね。
それに、少なくとも君が良心に従って私を警察に突き出すようなタイプとは思えないのだけれど……。