(声を、口を手で押さえることで我慢しているルリは、こちらの手の動きを止めることができない)
(もしもルリが、本気でこちらを止めようとするなら、止めてあげるのだが)
(こうして本気で嫌がらない以上、手が止まることはなくて)
(さすがに紐を引くのは想定外だったのか、恥ずかしそうなのよりも慌てふためくのが強くわかって)
(さすがにやりすぎたか、と思い始めた頃に、ルリからダメと言われてますますしゅんとなる)
(が、続く言葉に、一度は残念に思っていた気持ちがパッと明るくなって)
(うんうんと頷く姿は、どちらが年上なのかわからなくなるほどに嬉しそうだった)
(「紐パンなんてはしたない服装は没収です」)
(冗談めかして言いながら、ルリの紐パンのサイドを、まずは片方解く)
(「ルリが可愛すぎるのが悪い」と言いながら、解いた紐を、今後は少し下に引っ張って)