(膜が破れるほど深く入れたつもりはなかったが、ルリの痛がる様子は半端なくて)
(再び注目を集めたときに受けた視線は、さっきとは違って不安そうなものが多い)
(慌ててルリの様子を見るふりをしながら、ルリの顔が他の客に見えないようにして)
(ルリが泣いている。そのことは兄に少なからずショックを与えていた)
(自分がかわいがっている妹が、ほかならぬ自分自身の手で涙し、傷ついている)
(なんてことをしてしまったんだ……という後悔の次に持ち上がってきたのは。)
(……そんなルリを独り占めしたいという、独占欲である)
(ルリの中に沈めた指を、ゆっくりと動かし始める)
(既に湿り気を増して、というか愛液がまとわりつくくらいになった膣内を、ゆっくりとストロークする)
(今こうしている瞬間、ルリの苦しんだ顔も、荒いと息も、うるんだ瞳も、すべて自分のモノだ)
(ルリが依存したのが先か、こちらがそうなるように独占したのが先か……今は些細な話だ)
(女性が感じやすい場所、いわゆるGスポットを探して、ルリの痛みを快感に変えようとする)
(そして、ルリの頬に口づけを繰り返すことが、兄が今できる謝罪だった)
【大丈夫だよー】
【えーっと、さすがに破瓜を指でってのは申し訳なさすぎるので、そんなに沈んでないことにしたへたれ兄です】