(某有名テーマパークではないが、ラナパナは遊園地に訪れていた)
おぉ……人が沢山居て、何か不思議なものが沢山あるな……皆楽しそうで、わくわくしてくるぞ。
(ラナパナがまず興味を引かれたのはアトラクションではなく、風船を配っているマスコットの着ぐるみだった)
(見た事も無いマスコットの着ぐるみにラナパナが興味津々で近づくと、マスコットの無機質な瞳と目が合い……)
(マスコットの表情は笑顔で固定されているので何を考えているのか判らないが、マスコットはじっとラナパナを見つめると……)
え、お、おいっ?。
(ラナパナの手を掴むと、ぐいぐい引っ張って従業員控え室へと連れて行く……)
「無理矢理連れてきて悪かった!、実はショーに出る人が病欠していて……どうしても人手が足りないんだ!」
そ、そうなのか……。
「いきなりで本当に申し訳ないが、代わりにショーに出てくれないか!、立っているだけで良いんだ」
(控え室で着ぐるみを脱いだ男が、頭を下げてラナパナに頼み込んでいるのは、遊園地で毎回行なっているマスコットショーの相方役が病欠して困っているので、代わりをしてくれという事だった)
よし判った、私で良ければ力になるぞ!。
(ラナパナは男の頼みを快諾すると……ショーで着る衣装を手渡される、その衣装はいわゆるバニーガールの衣装で……)
「思ったとおりだ、とてもよく似合っているよ」
そ、そうか?。
(バニー衣装はこれまでラナパナが着ていた衣装よりもずっと肌の面積を隠すものだったが、ぴっちりしてスタイルが強調されるその衣装はフェティシズム的なエロスを感じる)
(着ぐるみを着直した男に連れられて、ラナパナは遊園地のショーに出る事になってしまう……)
(だが、ラナパナは遊園地のショーが来客参加型のショーであり、子供に飛びつかれたり……時には無茶な振りをされる事がある事を知らなかった)