【この先、塗利(ぬるり)の湯】
川の神が湯治に訪れたという、由緒ある温泉である。
白濁した湯は温度もちょうどよく、浸かる者の疲れを癒す。
ただしこの温泉、実は湯の中に、無数の温泉ウナギが棲息している。
このウナギたちは、人間が湯に入ってくると、そのヌルヌルとした体で一斉に絡み付いてくる。
何百匹ものウナギに纏わり付かれるのは、最初こそ気持ち悪いかもしれないが、慣れると癖になる気持ち良さだという。
ウナギたちは、特に女性のマンカスを好んで食べるらしく、女性が入浴すると、股間に集中してひしめくそうだ。