(浴場の休憩スペースで先ほどわたしが行っていたことを女子大生たちが話していた)
(一応お湯で洗い流してはいたが、不安なのでもう一度髪や身体を洗っている最中のことだ)
―逆ナンといえば逆ナンだったのかな…?
(酔いも醒めて正常な意識を取り戻した状態で先ほどのことを振り返る)
(合意の上で行ったことだし、別に自分も嫌がってはいなかった…楽しかったからいいかと体にお湯をかけて次のことを考え始めた)
(熱を冷ますように休憩所で氷水を飲んでいると女子大生の会話は別のことに入る)
(どうやらこの館の料理や寝具、浴衣の話をしているようだった)
(寝具などは安眠に適しているようだが、部屋はその空気によるものなのか、翌朝目が覚めると口の仲が妙に粘っこくなりイガラのようになってしまうというのだ)
朝だけなら別にうがいでもしておけば何とかなるか、こりゃあ夜が楽しみだなぁ…
(浴場を上がり、浴衣を借りてノンスリーブとジーンズを洗濯に出す)
(話通り肌触りの良い繊維でとても着心地の良い浴衣だった、服は明日返還されるので今日一日はこの格好で過ごすだろう)
(部屋に帰ると豪勢な料理がテーブルには並び、食欲をそそられる)
本当にここは良い旅館みたい、料理も小道具も風呂の効能も、それと…ね
(一瞬だが彼らのことが頭をよぎる、彼らも含めてわたしの中ではここはとてもいい旅館だった)
(事前に買って冷蔵庫で冷やしていた酒をコップに注ぎ、料理に手を付ける)
(どれも全てが美味しく、満足のいく料理だった)
ふう、美味しかった…
(料理を平らげて残った酒とつまみで晩酌をしようとしたころだった)
……眠い
(目を擦り、なんとか誤魔化そうとするがどうも眠気は抑えきれない)
今日はお酒も結構飲んだし、色々あったから…もう疲れちゃったのかな……
(布団を敷いて、明かりを消して眠りにつく)
おやすみなさい…
(明かりを消すと、寝具の影響もあってか彩恵はすぐに眠りについた)
(寝息を立てて、部屋を照らすものは窓から差し込む月明かりのみである)
(その部屋に音を殺して忍び寄る影が数人入ってくる)
(男たちは皆手練れており、彩恵の布団を気づかれないようにどかして行為の準備に取り掛かる)
(股を開かせ、一人ずつ順番に秘所へと入れるようだ)
(前戯をせずとも先ほど行われていたことが影響してかまだ秘所は湿っている)
(帯を解いて浴衣をはだけさせて、四つん這いにかぶさるようにして腰を振る)
んっ…ぁ………
(深い眠りに着いているはずだが、彩恵の口からは喘ぎ声がこぼれる)
(男は黙々と腰を振り、絶頂に至りそうになると口の中へ注ぎ込む)
けほっ…
(むせ返るが、当人は起きる気配はなくそれを見たほかの男たちもそれを皮切りに次々に彩恵を襲い始める)
(舌を入れるディープキスをしたり、口の中に男性器を入れてピストン運動をしたりと好き放題にするが決して彩恵が起きることはなかった)
(夜が明けるまでその行為は続いて、朝に鳥が鳴くころ男たちは彩恵の浴衣を整えて、布団をかぶせ、口周りを拭い部屋を去っていった)
んーっ、よく寝た…
(伸びをして目を覚ますと時刻は朝の10時ごろ、かなり熟睡したようだった)
(口内がやけに粘つき、寝起きとは違った奇妙な感覚に取らわれる)
なんだろ、口の中がすごい粘つく…
(口の中をゆすぎ、顔を洗って服を返してもらい、いつもの服装(カットソー、ノンスリーブ、ジーンズ)に着替える)
今日はどこに行こうかなぁ…
(祭りやイベントの雑誌や観光地などの情報をロビーで伺い、次の目的地を考える)
【8月10日は返事遅れるかもしれません、事前に連絡しておきますね】