え、あぁ……こんにちは
(ふと目が合うと挨拶をされて、こちらも返す)
(美人さんに話しかけられた……てドキドキしていたのも、つかの間)
ん、わっ!だ、大丈夫?
(目の前の少女が頭から水をかぶったことに慌てたが、本人は別に怒った様子もなく)
(謝る母子に、流暢な日本語で優しく対応する姿に、再び腰を下ろした)

……日本語、上手だな
旅行か何かなんだろうか?
(再び沈黙。こちらは所在なさげに目の前の少女を眺める)
(タオルでも貸そうかと考えたけど、少女自身が取り出したからそれも意味をなさず)
(ぼんやりと、少女が濡れた金髪を拭き、コートの前を開けたのを見て)
ぶふっ!?
ちょ、ちょっとキミ、何を……!
そ、そんなカッコして、どうしたの……?
(目の前に白い肌が顕になって、思わず吹き出してしまう)
(慌てて通路側のエリーの隣に座り、彼女の身体を守るようにして陣取り、こっそり囁く)
(焦ったような聞き方をしながら、しかし視線はエリーの顔と、開かれたコートから見える胸や股の部分をさまよって)