>>55
(その時でした、ドアを開けた時の音ですぐ近くで眠っていたおじさんが目を覚まし、わたしを見てきました)
(あっ、あっ……見られてる……)
(おじさんはぼんやりとした目で前を通り過ぎていくわたしを見ていましたが、また目を瞑り眠ってしまいました)
(……寝ぼけてたのかな……はぁ……)
(せっかく気づいてもらえたと思ったのに)
(またまたがっくりとしながらわたしはお尻をフリフリと動かしながら2両目のドアまでやってきました)
(つまんないの……)
(そう思って振り返ると、20代くらいのお兄さんがわたしを見つめていました)
(にやっと笑みを含んだそのいやらしそうな表情、わたしの行為に気づいて見ていた人だと確信しました)
(胸が高鳴りました、ようやくまともにわたしを見てくれる人がいた)
(わたしは嬉しくなり、お兄さんの方へ向かって大胆にも、スカートを撒くりあげスリットから覗く割れ目を見せ付けました)
(お兄さんだけ特別です…わたしの恥ずかしいところ見てください……)
(そうしてお兄さんに恥部を見せ付けていたら、お兄さんは胸元からスマホを取り出し、スカートを捲り上げる卑猥な姿のわたしを撮りはじめました)
(あっ、カメラはダメなんです……)
(わたしはすぐに背中を向けると、ドアを開けて連結部へと入っていきました)

(……はぁ、お兄さんに写真まで撮られちゃった……)
(わたしは真っ赤になりながらも、嬉しそうな表情で次の車両へと移動しました)
(でもここからはわたしがいくら大胆な格好をしても、チラっとは見てくれるのですが、みなさんあまりわたしに関わろうとしなくて、結局5両目が終わってもさっきみたいなドキドキする展開はありませんでした)

今日は失敗かなぁ……。
(わたしは肩を落としながら連結部の窓から最後の6両目の車内を覗きます)
(……誰も……いない……?)
(見渡しても誰かが乗っている雰囲気がまったくありませんでした)
(うぅ……今日は本当に時間帯を間違えちゃった……)
(わたしは誰もいない事でやけになってしまい、着ていた服をその場で全て脱ぎ捨てるとドアを開け近くの座席へと脱いだ衣服を置きました)

あーあ……せっかく楽しみにしてたのになぁ、誰かにわたしの裸見てもらいたいよぅ……
(そんな事を考えながら車内を歩いていたときでした)
(……えっ?)
(誰も乗っていないと思っていましたが、わたしの目の前に人影が飛び込んできたのです)
きゃっ!

「ご、ごめんなさい」
(その言葉の方に目を向けました、そこにいたのは中学生くらいの一人の男の子でした)
(男の子はわたしの裸を見てしまい、さっきから何度も謝っているようです)
(突然現れて驚かせてしまったのはわたしの方なのに、涙目で必死に謝る男の子の姿にわたしは良からぬ考えを持ってしまいました)
(わたしは怪しい笑みを浮かべます)
(まずは男の子を落ち着かせてから男の子を座席に座らせます。隣にわたしもゆっくりと座りました)
(男の子の膝に手を乗せるとそのままさわさわと触り続けます)