(叔父さんの視線には気づくことなく、千歳は素振りをする)
(ビキニの鎧は、露出が多い分動きやすく出来ている)
んと…こう、かな…えい!
(千歳の動きも阻害せず、何よりも軽いため、体力のない千歳でも無理なく着れそうだった)
(叔父さんの声に小さく頷く)
うん。
RPGの基本はやっぱりそれだよね!
もっと強くなれたら、いい装備なんかも買えるし。
(そこは男の子なのか、ゲームを素直に楽しんでいる感じ)
(さらに叔父さんの言葉に瞳を輝かせる)
えっ!格闘家?
ぼくそれやってみたいなぁ!
(慣れない感じで蹴りの仕草をする千歳)
RPGの格闘家とか武闘家って、すごく格好いいもんねぇ
(何の影響かはわからないが、千歳的に素手で戦う職業が憧れらしい)
もちろん、戦士とかも格好いいけど…何か、重い武器って持てそうにないし…えいっ!
(などと言いながら素振りする千歳)
(叔父さんの言葉からすると、それなりにいい感じらしい)
え、えへへ…そう、かな?
(褒められて照れる千歳だが、その前に何かが飛び出てきた)
ひゃっ!?
(それは初めて遭うモンスター)
(プヨプヨした風船のような姿で、どう見ても弱そうだ)
び、びっくりしたぁ…で、でも…弱そう?
(叔父さんも弱い敵と見ているのか、千歳に好きにするよう伝えてきた)
う、うんっ…た、たああぁぁぁぁ!
(へっぴり腰で木の棒を構え、無駄に気合の入った掛け声と共にモンスターに棒を振り下ろす)
【お待たせです!】
【戦闘とかでこうしてほしいとかあれば、何でも言ってね】
【倒しちゃってよければあっさり倒しちゃうし、モンスターの行動とかあれば、今回みたいに切りかかるだけとかにするよ】