フフ…そう、
ただ立ち寄るだけでも立派な縁よ。
(細縁眼鏡を少し直しながら、小首を傾げ大真面目な表情)
(店内を所在無げに歩き回る少年、しかしその視線は常に女店主に注がれ)
(それに気づいているのかいないのか…)
(軽く髪を掻き上げながら、売り物を整理しつつ艶めかしい白いうなじを)
(タートルネックから垣間見せ)
――あぁ、これね。
(ふわり、不意に少年の鼻腔を撫でる甘やかな薫り)
(少年が声を挙げるその瞬間まで、距離にして数メートル先、しかもその間にいくつかの陳列棚を挟んでいるのに)
(フィルムのコマを飛ばしたかのように、少年のすぐ横に女店主が、居た。)
でもそれは、壊れているわよ
(少年の二の腕に、女店主の豊満な乳房が当たり、僅かに圧しつぶれ…)
…飾りにしかならないと思うけれど、それでもいいのかしら?
成程ね、眺めるだけなら動いていてもいなくても…関係ないわね。
(どこか含みを持たせた言い回しで、それでも納得したようで)
フフ、お買い上げどうもありがとうございました…
(入店時より幾分か和らいだ声色で、そっと少年の手を取り…何処までも柔らかな感触を伝えながら)
また何時でもいらっしゃい、お待ちしているわ。
(そっともう片方の手を被せる様に、釣り銭を手渡す…)
(少年の顔のすぐ近くで、艶めく唇が微笑みを形作った)
【どうもありがとう。一希君ね…?こちらこそ、どうぞ宜しく、フフ】
【…この後次のレスの間にも、何度も私のお店を訪ねて来てくれて…とうとう私から話しかける流れでよろしいかしら?】
【次は、思い切り過激な衣装でお迎えするわね…?】