>>179
(背を向け店の奥へと歩き出したミレディの後ろを、一希も静かに付いて行く)
(大きなヒップが目の前で揺れる光景に、蠱惑的に踊る膨らみを凝視してしまいながら)
(やがて幾つもの骨董棚の向こうにカーテンが見え、その向こうに在る階段へと辿り着くと)
(不気味な気配に少し竦みつつも、暗がりに誘い込まれるように降っていく)
(階段を下り終えると、そこにあったのは黒い壁に覆われた地下室)
(中央に鎮座する一組の椅子はまるで暗闇に浮かぶようで、不思議な光景に目を見開いていると)

……っ!?
あ、ああ……いえ、大丈夫、です
(静寂を引き裂くような音に驚き、背後を振り返ると、鉄格子の扉が見えて)
(軽く混乱したまま前に向き直るとミレディがそこにはいて、また思考を掻き乱されながら)
(冷静さを取り戻そうと、小さく深呼吸……)
あ、え……ッ
(直後、胸板に柔らかな感触が訪れ、視界には大きく歪んだミレディの乳房)
(心臓の鼓動が短距離走を駆け抜けた後のように激しく繰り返され)
(起きたことを理解できないまま、それでも胸板越しに感じる体温や、硬い突起の感触は確かな物)
(今のがミレディさんの乳房なんだ……と感動する気持ちと)
(もしかしてワザとなのか……という疑問とが渦を巻くようにして混ざり合うが、結論は出ず)
(頭の中がミレディの事で埋め尽くされたまま、促されると素直に椅子に腰掛ける)
(行儀正しく座るが、その時にチノパンの正面を隠すのを忘れ、股間の膨らみが丸見えだったろう)
(一希自身はそんな事にも気付かず、水晶玉の光に吸い込まれるように目を向けて、占いの結果を待つ)
(待つ時間は実際どれ程だったろうか、一希の心の中では一瞬の事のように思えて)
……
(ミレディの視線を受け止めながら、唇が紡ぐ言葉を聞いて、目を閉じた……占いの結果を肯定する様に)
(やはりバレてしまっていたか……自らの稚拙な誤魔化しが通じていなかったことに落胆するが)
(同時に、最初からそれを覚悟してもいたからか直ぐにまた目を開き)
(胸の高さに移動した水晶玉へと視線を戻す)

……昂りを、未来の礎に……?
リビドーを……
(続けられる占いの結果を告げる言葉に、首を傾げて困惑するが)
(ミレディの目を見ている内に、言わんとしていることを段々と察してきて)
(何を想像したのか、上気した一希の頬が一段と赤らみ、唇を結んで暫し沈黙してしまう)
(名前を呼ばれたことに胸の高鳴りを感じながら一度目を閉じ、息を吸って、吐いて)
(気持ちを少し落ち着けてから再び瞼を上げた)
(目前で二つの膨らみが揺蕩う様子が見え、欲望を誘い出そうとするミレディの表情が目に入る)
(一希の視線は、怪しく光る水晶玉にも向かい、今その水晶玉を挟む内腿に)
(そしてマイクロミニのボディコンの裾から覗きそうで見えない、脚の間の暗がりへと……)

(ゴクリ、と唾を飲み混む音が微かに聞こえ)
(一希の腰が椅子から少し浮かび、右手がミレディの乳房に触れた)
(ボディコンに隠れた部位から、まろび出た素肌まで大きく広げた手のひらで撫で)
(視線はミレディの瞳を見つめながら、切なそうに目を細める)
ミレディさん……俺、解き放ちたいです
この昂り……ミレディさんの身体を見ていると、込み上げてくる想いを……
(胸を右手で撫で回しながら、一希の左手はボディコンの裾へ)
(胸から順番にと考える余裕は無く、感情の赴くまま、気になっていた場所へと向かう一希の指)
(それが内腿の間へと入り込めば、暗がりに隠れていたミレディの秘部へと)
(股間へ到達すればぎこちなく荒々しく、それでも精一杯指を蠢かして、刺激を与えようとする)
こういう事、初めてだから……上手くできないかも知れないですけど
受け止めてくれませんか……ミレディさん?
(胸と股間とを拙く愛撫しながら、下着に潜んだ陰茎を痛いほど勃起させ股間を膨らませて)
(年上の女性へと抱いた劣情を、もはや隠す事無く訴えかける)

【はい、その流れで…】