「妹さんがいたのですね……構いませんよ…抱きしめても…」
(ベンジャミンに抱きしめられ、シエラも胸の柔らかさ、匂い、伝わってくる体温に安らぎを感じていた)
「……っ?取り消し?なぜですか…?……っ!!
………ぅ、一体…なにをっ……」
(唐突な依頼の取り消しに顔を上げて驚いた顔を向けるシエラ。ベンジャミンの言うことに理解が追いついていない様子)
(ベンジャミンはシエラの疑問に応えず、首筋に注射器を突き刺して、中の薬液を注入した)
(注射の痛みに体をビクリと反応させ、そのすぐ後、シエラはぐったりとベンジャミンの胸に寄りかかるように昏睡してしまった)