もう、からかうのもいい加減にして
(一々からかってくる玲美に私は少しうんざりする)
あたしは兵器そのものではなく、リリィとして戦いたいの。だから、こんな試験さっさと終わらせたいのよ
(でも玲美のリリィを復帰させたい想いがあるのはわかる。あたしだってこのまま終わるつもりはない)
(というか、仮にも活躍はしてきたあたしにペガサスも酷いものだと思う)
こ、粉々……糞便ですって……!?
(でも決意も揺らぎそうになる。あれは大学時代のこと。あたしに恨みを抱く者達にあたしは正面からボコボコにされ)
(死刑宣告を受けミキサーにかけられることになった。恐怖のあまり情けなく命乞いをして失禁までしてしまったが)
(許されることはなく、あたしはミキサーにかけられ血と肉片の塊にされてしまった)
(だけど、その組織がそのままペガサスに見せしめのつもりで、あたしだったものを返してきたことで)
(あたしはペガサスで蘇生手術を受けて復活し、組織に逆襲して潰したんだ。)
(まさかその状態から蘇生できるとはあたしも思っていなかったけど)
(だけど、その後も別の組織の巨大怪獣に食べられ胃液で消化され、排泄物にされて処理されるという)
(女として…いや、人間として耐え難い目にも遭ってしまった。)
(まあその汚物の状態からさえも復活してるんだけど…あたしはもう普通の人間とは言えないよね)
ちょ、ちょっと待ってよ…あんなのは……ああっ!?
(いくら短期間でナノマシンを浸透させるためとは言え、あの時と同じ目に遭うのは御免だ)
(流石に断ろうとしたけど、それより早く機械は勝手にあたしと玲美を捕まえ、ミキサーマシンに放り込んでしまう)
ひぃ……!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ……嫌だぁぁぁぁぁぁぁ―――っ!!!
(玲美があたしの名を叫んでいるが、彼女を気にする余裕も無く、あの時と同じ恐怖に包まれたあたし)
(そして無情にもあの時と同じようにミキサーの刃が回転し始め…)
ぎぃぃぃやあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!
(ミキサー刃が高速回転し、あたしの身体を粉々にしていく。激痛とかそんなレベルではない)
(その痛みを表現する言葉なんて無いと思う。身体の30%も破砕されれば、その時点であたしは既に事切れていた)
(あとは物言わぬ物体に過ぎなくなったあたしの肉体をミキサーは粉々にしていくだけだ)
(時間としてはミキサーが回転してから物の数秒。あっという間にあたしはかつてと同じ、)
(血と肉片だけの存在となってしまった。この後は巨大生物に飲み込まれて排泄されるだけ)
(でもこんな状態ではそんなことをされる意識なんて当然無いのだけれど。)
【12日の夜でしたら空いてるのですが、次の13日に予定があるのであまり長い時間は出来ないかもしれません】
【それでもよろしければその日に本スレでの再開も可能です。】