【設定スレでお会いした◆mFQw1v5tA2様へ】

(この海域では一般的な、太陽を崇める原始宗教の巫女である13歳の少女ナナは島の東側の海岸に出た)
(暗いうちに起きて身を清め、朝日を礼拝するのが巫女の務め)
(しらじら明けの空と海の間に見慣れぬものを見たナナは目を見張った)

…あれは!おお、まさか!
(この海域で用いられる小さな船とはまるで違う、ナナの目には船かどうか定かではない大きな乗り物が徐々に近づき、朝日が水平線からすっかり出る頃には海岸に姿を現した)
(早起きの漁夫や貝掘りの娘たちも集まり、指差して口々に喋っている)

ええ、あたしも…神の乗り物、だと思います。
長老様をお呼びして、お酒と食事を差し上げなくては。
(海賊船からは小さな船がおり、それに遠目でも白い肌とわかる男たちが乗り組み遠浅の浜に乗り付けた)

ええ、あの大きなお体、鋭い眼光、堂々としたご様子。
何より、あたしたちとまるで違うお顔。白いお肌。
あれは神です。
(この島だけでなくこの海域の住民はみな小柄で引き締まった体つきの、褐色の肌にまっすぐな黒髪と黒い瞳)
(小舟の男たちは髭面の大男で、粗野な牡の匂いをぷんぷんさせている(あくまで比喩的な意味で!))
(丈高く白い肌で髭のある男神が朝日と共に家より大きな船で現れる…と伝承にはあった)
(男神が何のために現れるのか、その後何が起こるのかは不明)

神よ、お待ち申し上げておりました。長旅お疲れでございましょう。
粗餐ではありますがどうぞお納めくださいませ。
(長老が少女たちに酒壷と果物籠を捧げさせて現れ、ナナと共に礼拝の姿勢を取ってから神を見上げた)

(白い石や骨を磨いて連ねた飾りをじゃらじゃらとぶら下げ、刺繍入りの前垂れを長く下げた褌一枚のナナは恍惚の表情で神を見上げている)
(その後ろでナナよりシンプルな褌姿の、ナナより胸の小さい少女たちが好奇心をあらわに見ている)
(邪心を持つ者が見れば、胸を剥き出しにしてうっとりと外人男を見つめる淫らな巨乳少女と下着一枚で新しい男を求めている貧乳少女の群れ、とも見えるだろう)

【とりあえず出会いのシーンを。長老その他男性の描写を省いたのは、脇役以下のモブだからです】
【長老の家では今、神に捧げる肉や魚が料理されています。とりあえず、お待たせしないように熟した果物をもいできただけですので】