初めましてだな南家の元跡取り殿
私は魔澄鬼劉(まずみきりゅう)、魔を使役する一族の者だ
(慇懃無礼な態度で自己紹介をした鬼劉は、ゆっくりとした動作で正美の着ているワイシャツのボタンを一つ一つ丁寧に外し始める)
元男はと思えない綺麗な肌をしているな
(徐々に肌蹴ていく胸元から見える白い肌に感心したように声を上げて、それから挑発するように正美の目を真っ正面か見つめ、同時にボタンを外すのを止めると鎖骨の辺りをそっと撫で回した)
女になってずいぶん経つと聞くが、感想を聞いてみたいものだな
(世間話をするように、しかしその目に情欲や支配欲をたぎらせながら、彼はそう訪ねた)