>>26
(最初数匹だと思っていたムカデは予想外に多く、数十匹程度がマリアのジーンズの内部で蠢いていた)
気持ち悪いなぁ
(ブーツの中やぴったりとしたジーンズの隙間でムカデは動き回り、膝裏や太ももには動き回るムカデの姿が容易に確認できていた)
んっ…
(叩き落としたり叩き潰したりすることはムカデの硬い鋼殻や脚力で引き剥がすことは脱いで直に叩き落とすことでしかできないようだ)

いくら裾の長いコートを着てるとはいえ…さすがにねぇ
(トレンチコートを着ているためジーンズを脱いでも下着姿を晒すことは回避できるがおもむろに履いているものを全て脱ぎだすような行為には及びたくなかった)
ふふっ…くすぐったいなぁ、もう♪
(嫌悪感とともにムカデの這う感触がくすぐったく感じられて足取りが乱れながらもマリアは周囲の探索をする)
ひゃぁっ!!
(ムカデはしばらくするとショーツの中へと入り込みマリアの尻や腰の部分を這い回っていく)
(そのまま放置していると、ムカデはマリアの秘所に集まって中に入り込もうとする)
んんっ!!
(まだマリアは恥を捨てきれず、ムカデの進行を許してしまっていた)

…ん?
(マリアが入ってきた場所から見て真正面の法、長い廊下があるその手前で何かが光っているのをマリアは確認した)
(最初はガラスの破片か何かが光に反射しているものかと思っていたが、それは真新しい装身具であった)
(指輪やブローチ、ネックレスやブレスレット、どれも埃すらかぶっていない状態の物が廊下の手前には散らばっていた)
あっ、あれって…
(床の穴が開いている個所にマリアの見覚えのあるブレスレットが落ちていた)
(それは銀色のチェーンで構成されていて中央に翡翠色に輝く宝石があしらわれているブレスレットだ)
(姉がいつも腕につけていた物でマリアの記憶にもそれは強く残っていた)
やっぱりお姉ちゃんはここに来てるんだ、早く会えたらいいなぁ
(姉がここに来ているという確証を得ると、マリアの気分は少し前向きになった)
(姉のブレスレットと思しきものを取ろうとマリアは穴の中へと手を伸ばす)
(周囲に潜むムカデにも気づかずに…)