>>58
「いえ、私自体はごく普通の平民……ですね、はい。魔物…う〜ん、あれは魔物…でもある様で
私たちはごく自然に妖魔と呼んでいたので認識の差が…」

等と会話を繰り返していく内に、どうやらこの女性は王都と呼ばれる場所で、異世界召喚の儀と呼ばれる
物に立ち会い、そこで日本人を見たらしかった。ともすれば自分もその影響で…?
ともあれ現状これ以上分かる事も無いが、王都で起きたという事件がわかっただけでも収穫だった。

「ふぁ……この大きな街の領主様ともなればこの様な豪勢な住まいになるのですね」

到着した屋敷を見上げる肇。話をするうちに信用に足る人物であると判断し、完全に警戒を解いて
案内されるままに屋敷内へ足を踏み入れる。

「ご丁寧にありがとうございます。何から何までお世話になってすいません。」
メイドから説明を受け、そう返事をする。そして夕食までの間寛いでくださいとの事で通された個室で
改めてその広さと自分の場違いな居住まいに改めて顔を赤面しつつ今後の事について考える

【読みづらいですね。かがみはら はじめ と読みます。】