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程なくして夜となり、メイドと領主が入って来た。
どうやら領主様が自分と一緒に夕食を楽しみたいのだという。
おもてなしに感謝しつつ、二つ返事で了解すると、程なくして夕食が運ばれていく。

「ふぁ……とても美味しそうです。改めて、お招き頂きありがとうございます。
それにこの様な豪華な料理まで…」

ゲストルームとはいえ、二人きりだと尚も広い。対面する様に着席し、感謝の意を込めてから
「それでは頂きます…」
見慣れぬ食材。日本でも見た事がある様な食材。様々な食材を余すことなく口に運ぶ。
そしてその味に舌つづみを打ちながら、領主との他愛ない会話を楽しむ肇だったが…